「経営学」を学び、仲間をつくる。「次世代リーダー育成塾」に潜入! | どっこいしょニッポン

「経営学」を学び、仲間をつくる。「次世代リーダー育成塾」に潜入!

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「今の農場経営に満足していない」「経営ビジョンが曖昧でどのように良くすれば良いか分からない」「2代目としてさらに規模を拡大させたい」・・・。そんな悩みや希望を持った経営者や、経営幹幹部の方々が集まる「次世代リーダー育成塾」。今回は熱気あふれる現場に潜入してきました。
毎月、北海道・帯広市で開催される全6回のプログラムのうち、編集部がおじゃましたのは第2回目。10:30からの簡単なオリエンテーションを終えると、さっそく70分の講義に突入しました。18:00まで脳みそフル回転の1日の始まりです。

※この記事は2019年11月に取材を行いました。

本格的な経営学の講義を行うのはタナベ経営の経営コンサルタント深澤氏

第2回目の経営講義テーマは「事業戦略」について

まず始まったのは経営講義。「誰に、何を、どのように提供するのか」。それを明確にすることがビジネスのスタートであることが講師の深澤氏より語られました。

参加者からは、
「乳量を増やすこと考えていましたが、誰に、何を、どのようにと意識していませんでした。うちの独自性をどうつくっていくか考えないといけないと思った」という声も。

自分の農場ならではの「付加価値」をどう生み出していけばいいのか。自社でゼロから発想するのか、同業他社や他業界の成功モデルをヒントにできないかなど、事業戦略の考え方のフレームを次々と学んでいきました。

午後は経営実習からスタート

午前中は講義で脳をフル回転させた後、午後は2つのグループに分かれて実際に事業戦略を考える実習がはじまりました。

実習の題材は、架空の食品卸会社のこれからの事業戦略。

4年間の業績の推移。この数字から何が読み取れる?

成熟した市場の中で、新たな事業の柱をどうつくっていけばいいのか、午前中の実習の内容を活かしながら、自由な意見が飛び交い会場は熱気に包まれていきます。自社の強み、弱みは何か?地域の状況はどうか?他社の動きはどうか?

SWOT分析を使って戦略を考えていく

約1時間半の議論を経ていよいよチーム代表によるプレゼンテーションタイムへ。チームの代表者は“社長”となって、壇上で事業戦略プランを発表。


質疑応答タイムには厳しい質問も。しかし、真正面から堂々と質問に受け答えをする様子は、本当の記者会見さながらでした。

朝霧メイプルファームから丸山純さん登壇

休憩を挟んで午後の目玉。若手の酪農家から慕われる朝霧メイプルファームの丸山純氏が登場しました。丸山氏は農場経営にITを取り入れていることでも有名で、特にLINE WOKSを使った職場内の情報共有や、社員のモチベーションを上げる仕組みづくりは先進的。各方面から講演依頼でひっぱりだこの中、帯広までかけつけてくれました。

「みなさん、牛乳は何でできていると思いますか?」

「タンパク質」「水分」「カルシウム」・・・会場からはさまざまな成分が一通り出されたあとに、丸山さんから

「牛乳の主成分は愛です」

酪農という仕事は、牛のことを想った総量と、それに伴ってとられた行動によって支えられている尊い仕事であるとしたうえで、この素晴らしい仕事を「楽しく」するためには、「仕組み」が重要だと続けました。

「うちの農場では、誰もがハイクオリティな仕事ができるようにあらゆる業務内容についてのマニュアルを用意しています。それによりメンバーは迷いなく仕事に専念できています。ただ間違ってほしくないのはマニュアルはあくまで現時点での基本であること。新しいアイデアがあれば、すぐに新プロジェクトとして何でもトライしていいようにもしています」

「LINE WORKをメンバーとのコミュニケーションの核として使っていて、『トラクターぶつけてしまいました』という共有から、『新人の●●さんがこれができるようになりました』という育成日誌、『こんなことを考えているのですがどう思いますか』という業務改善のアイデアまで、毎日みんなで情報を共有しています」

と仕事を「楽しく」するための具体的な方法も実際の画面を見せながら教えてくれる場面も。

「とにかく何かを思った時に自分の考えを表明できる場をつくることが大切です。それが働くメンバーのモチベーションになっていきます」

個別相談タイム、そしてお楽しみ懇親会へ

朝からはじまった育成塾もここでひと段落。時間は16:45。約6時間が過ぎたところで、ここからは個別相談の時間が設けられました。
北海道内からの参加者が多い中で、愛知県や千葉県から前泊で来ている方もいて、興奮冷めやらぬまま、一同は会場近くの居酒屋へ。お酒を飲みながら、本音をさらけ出しあって深まる絆も、この次世代リーダー育成塾の大切な成果なのです。

参加者の声

<参加した理由は?>

・うちは法人でやっていますが、戦略もない、中期長期プランもなくて、このこのままやっていけるのか不安もあって参加しました。農業に「経営」という考えを取り入れたいと思いました。

・父が土台を築いてくれましたが、20年先、30年先を考えたら父と同じことをやっていたらいけないと思って参加しました。父からの勧めでもありました。

・6次化は考えていませんが、規模拡大はありえますし、そのときに経営戦略は絶対必要だと思い参加しました。

・朝霧メイプルファームの丸山さんのツイッターで次世代リーダー育成塾があることを知りました。丸山さんの本を読んでいて是非直接お話をお聞きしたいと思って参加しました。

<今日一番印象に残った内容は?>

・私は後継者なのですがいま親子の関係がうまくいってなくて。丸山さんもそういう時期があったと聞いて、少しホッとしました。

・うちは家族経営で小さな牧場なので、強みが全然浮かびません。自分の牧場の強みを作らないと、見つけないとと強く思いました

・丸山さんの「牛乳は愛」というフレーズ。

・丸山さんの講演でLINE WORKSの活用の話があって、自分も使っていますが新人教育にこういう使い方があったのは目から鱗でした。すぐ取り入れます!

・最新のLINE WORKSを使って経営をしているのは全然思いもよらなくて、新しいツーツについてもちゃんと知っていこうと思いました。

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