肥育期豚の小麦の粒径はどれが最適か | どっこいしょニッポン

2016.04.05

肥育期豚の小麦の粒径はどれが最適か

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肥育期豚の飼料として、小麦の粒径は430~ 470.が最適であることが分かった。中国武漢市の華中科技大学と青島市の New Hope Liuhe飼料の科学者によって実施された研究で、粒子径と平均1日増体重に2次的な効果が見られたことが分かった。そして、最大の平均1日増体重の得られた粒径は 430~ 470.であった。さらに、小麦の粒径が 430~ 470.への増加は、ビフィドバクテリウムとラクトバシラスといった有用菌の数を増やし、大腸菌といった病原細菌を抑制し、腸内細菌叢の多様性を効果的に促進した。

消化性に効果的な粒径
肥育期豚における小麦の粒径が invitroおよび in vivoでの消化性、成長および腸内細菌叢に及ぼす効果を調べるための研究を行った、と研究者は報告した。
豚には、様々な粒径の小麦粉を 70.85%含有する小麦・大豆の基礎飼料を給与した。その粒径は、330.、430.、450.、470.、 580.および 670の.であった。飼料に混合する前に、小麦粉は乾燥物質とペプトンとトリプシンによる2段階法により、 in vitroの粗タンパクの消化率を測定した。次いで、in vivoにおける乾燥物質の見かけの消化率、総エネルギーおよび窒素を決定する目的で、平均体重 21.2㎏の 30頭の去勢豚に 330.から 670.の 6種の異なった粒径の小麦を含有する 6種の飼料を給与した。
最後に、小麦の粒径が成長と腸内細菌叢に及ぼす影響について、1豚房当たり10頭の試験開始時の平均体重 10.4㎏の豚を用いて、それぞれの6種の飼料を28日間給与して調べた。

消化性試験の結果
670から 330の.まで粒径を小さくすると、乾燥物質の消化率は 17%から26%に、粗タンパクの消化率は 55%から 66%に増加した。肥育期豚の消化率の実験で、粒径は in vivoの乾燥物質と総エネルギーに対する効果は見られなかったことが示された。
in vitorの消化率とは対照的に、小麦の粒径を小さくすることによって、 invivoにおけるタンパク、すなわち見かけ上の窒素の消化率は、最初は増加し、そのあと減少した。そして、粒径 430.が最も窒素の消化率が高かった。
ADFI(1日平均飼料摂取量および増体重率は、粒径に影響を受けなかった。しかし、粒径が小さくなると、下痢の徴候が増えた。

Names of the researchers are Z. Bao, J.
Zhang, L. Li, P. Zhang and F.R. Huang from
the Huazhong Agricultural University and Y.
Li from New Hope Liuhe Feed.

飼料の粒径で、検索すると DDGSに関する報告があった。 DDGSの平均粒径は 660.で、この記事の最適粒径より大きいが、 DDGSの粒径が 450.から 850.の範囲では、粒径が 25.小さくなると、代謝エネルギーが約 6.6./㎏改善されるとある。小麦においては、最適粒径になると、腸内善玉菌が増加するのは好ましいと思われる。

情報提供元:
養豚情報 2016年3月1日発行 第44巻第3号
P50~55 海外豚情報 ア・ラ・カルト
著者:岡野圭介
掲載記事:肥育期豚の小麦の粒径はどれが最適か

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