あさの豚の美味しさを伝えたい!1日20食限定700円のカツカレーに込められた想い | どっこいしょニッポン

あさの豚の美味しさを伝えたい!1日20食限定700円のカツカレーに込められた想い

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白いご飯の上にサクサク衣を纏ったカツが乗り、スパイスの効いたカレーソースがかかった人気洋食メニュー「カツカレー」。

外食で注文するなら、ちょっとした贅沢として1000円超えは覚悟しますが、栃木県さくら市にある「道の駅きつれがわ」内のレストラン「あさの牧場」では、ブランド豚を使ったカツカレーが、1日20食限定、700円という驚きの価格で販売されています。採算度外視であることは容易に想像できますが、その価格設定には養豚から加工までを地元で行う生産者の想いが込められていました。

 

お客さんの反応が直に見られる喜び

道の駅きつれがわ外観

道の駅きつれがわ内、あさの牧場

「有限会社あさの」の専務であり、代表取締役、久美さんの弟でもある浅野重勝さんは、大学卒業後、あさの牧場がブランド豚の展開に向けて新しく立ち上げた精肉加工部門を担当することになりました。

養豚と加工は、本来全く別の仕事。

当時経験値ゼロの状態から加工の仕事をスタートした重勝さんにその時の苦労を聞くと、「何が苦労というか…むしろ苦労しかありませんでしたよ。(笑)」と返ってきました。

あさの牧場浅野重勝さん

「何もかもわからないことだらけで、本当に大変でしたよ。特に、価格の考え方が難しかったです。どんなに美味しいものを作っても、価格を納得してもらえないとお客さんは食べてくれません。場所によって客層が決まり、それによって受け入れられる価格帯が決まってくるので、その価格を目指して材料や加工方法を考える必要があり、試行錯誤しました。」

 そんな苦労を経験しながら、20年に渡ってあさの豚の加工を担ってきた重勝さん。

3年前にオープンしたここ「道の駅きつれがわ店」では、自社で加工、調理したメニューを提供しています。

あさの牧場自慢のカツカレー

「普通に養豚をしているだけだと、育った豚をトラックに積んで仕事が終わります。そして出荷されても、それらは『あさの牧場の豚』ではなく『栃木県産の豚』としてお店に並ぶので、自分たちの育てた豚がお客さんにどう評価されているのかを知ることはできません。この店では、養豚から加工、メニュー開発まで全てを自社で行った商品を販売しているので、その味に対するダイレクトな反応が直に見られるのは大きな喜びです。また、この場所は地元の人が多く足を運ぶという点でも魅力的です。地元の人にあさの豚の美味しさを知ってもらえる良い機会なので、価格はできるだけ抑えて提供しています。特に1日20食限定のカツカレーは、本来カツだけで600円相当、カレーだけでも450円で販売しているものなので、普通のお店で販売するなら1500円くらいになってしまうものですが…思いきって700円で販売しています。」

あさの豚を使ったカツカレー

実際にそのカツカレーをいただいてみました。

250グラム以上はある特大のカツは、肉厚でジューシー!ボリューム満点ですが、スッキリとした脂で後味も爽やかです。カツの美味しさはもちろんのこと、カレーがまた印象的。スパイスの複雑な味わいが病みつきになりそうです。聞けば、カレーも独自に開発したのだそう。これが700円とは…。

ちなみに、我々が取材でお邪魔した日は、栃木出身で有名な “あの”お笑いコンビも、テレビ番組の収録でこの場所を訪れ、カツカレーを食べていました!

 

料理の提供は3分以内!

お店がこだわっているのは、味や良心的な価格帯だけではありません。

取材陣が撮影用にカツカレーを頼んでたいらげた後、休憩時間に豚丼をオーダー。お金を支払い、番号札を受け取って席に戻ろうとすると、椅子に座る前に「10番の豚丼をご注文のお客様〜」と呼ばれたのです。あまりの早さに驚き!

「すべてのメニューは、オーダーを受けてから3分以内で出すようにしています。豚丼やカレーはレトルトにしてあるので、湯煎してご飯の上に盛り付けるだけですぐに提供できるんです。道の駅のフードコートで、凝った料理をゆっくり味わいたいと考える人はきっと少ないですよね。買い物や仕事の合間に立ち寄って手早く食べたいという方が多いので、そのニーズはとても重要視しています。」

あさの豚を使った豚丼

こちらが、注文から3分以内で提供された豚丼。豚肉の甘さを感じられる優しい味付けで、ご飯がどんどん進みます。ちなみにお値段は530円。喜連川を代表するファーストフードです。

「あさの牧場 道の駅きつれがわ店」は、生産者と地元の人を繋ぐグルメスポットでした。

カツカレーは、養豚で肉の味を知り尽くした浅野さん兄弟が、肉に合わせてカレーも開発した、いわば“究極のカツカレー”。

あなたもぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか?1日20食限定なので、気になる人は早起きして出かけましょう。

あさの豚を使用したあさの牧場のカツカレー

▶あさの牧場のその他の記事はこちらから

 

あさの牧場

http://asanobuta.com/

  • 営業時間:要問合せ
  • TEL:028-685-1012
  • 定休日:要問合せ
  • アクセス:〒329-1406 栃木県さくら市南和田465

■道の駅きつれがわ
公式サイト http://michinoeki-kitsuregawa.jp/

住所 〒329-1412 栃木県さくら市喜連川4145-10

TEL 028-686-8180

この記事を書いた人下條信吾

長野県信州安曇野出身・東京立川市在住のフリーライター。カメラマン・ミュージシャン・作詞家など、多方面で活動中。 牧場の匂いを嗅ぐと、祖父が豚と鶏を育てていた頃の、幼い日の記憶が蘇ります。 http://www.karali.info/

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