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牧場とレストランをつなぐのは父と息子の絆です。

  • #六次化

この記事の登場人物

島崎 美昭
有限会社ジェイファームシマザキ
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肉牛の繁殖から育成、肥育まで一貫体制で取り組む自社ブランド「しまざき壮健牛」を生産する別海町の有限会社ジェイファームシマザキ。このこだわりの特選肉を多くの方に味わってほしいという願いのもと、平成21年隣町の弟子屈にオープンさせたのが、牛肉本舗「くろ」です。

肉の本来のおいしさを堪能できる「しまざき壮健牛」。

弟子屈町摩周駅。その旅情たっぷりの駅舎にほど近い町道沿いに、ひときわ目を引くモダンな佇まい。これが近郊でも屈指の人気店「くろ」。近年は、道東周遊に訪れる観光客にも話題だとか。牛肉加工や直売も手がける同店の経営を担っているのは島崎広平さんです。

「父がジェイファームシマザキの経営者。なので、この店は牧場と直結する焼肉屋であり、親子の絆で運営しているジェイファームシマザキの販売拠点でもあるんです。」と、広平さん。

―――ブランド牛『しまざき壮健牛』の特徴は?

「赤身の旨味が強いのが最大の特徴なので、牛肉本来の味をお楽しみいただけると思います。脂身は甘くさっぱりしています。脂身が多いと食べ疲れしますが、この牛肉はそういったくどさがないのも長所でしょう」

牧場直営の焼肉店だからさまざまなメリットも。

牧場とダイレクトに結ばれる食の舞台。メリットもいろいろあるのでは?

「生産の現場を目の当たりにでき素材や育成に関するさまざまな情報を入手できること。逆にお客様の声を現場にフィードバックすることもできます。また同質ランクの牛肉を使っている焼肉店の7割程度の価格で提供できるのもうちの強みです」

このほか、同店ではブロック肉の加工やハンバーグの製造も同店内で取り組まれているとか。このあたりも低価格を実現できるポイントです。

「爪の先から尻尾までの『一頭仕入れ』なので、珍しい部位の肉を楽しめるのもうちの自慢」、と広平さん。

「オススメは、一頭から数百グラムしかとれない幻の肉といわれる『ミスジ』や、おしり上部のやわらかい部分を特に切り出した『イチボ』です。さらにヒレやリブ王カルビなどの味わいも絶品です」

希少部位のミスジとイチボを…実食!

……と、お話を聞いている最中にもかかわらず、取材陣の胃袋が「グー!グー!グー!」と猛アピール。

では広平さんオススメの部位をお願いしまーす!

運ばれてきた『ミスジ』は細やかなサシが入った薄いピンク。『イチボ』にもサシが入っていますが、見た目は赤身に近い印象。北海道初導入、煙の出ない炙り焼きができる「ヘルシーロースター」でさっと焼き、岩塩でいただくと……

「んまーい!」

「やわらかーい!」

「とろけるー!」

食リポは苦手の面々なのでこんな反応しかできませんでしたが、いやはや実においしい! ミスジはサシの甘みを、イチボは肉の旨味を堪能できる部位のような印象です。

箸休めのノンアルコールビールをお願いし、「おいしい」を連発しながらあっという間に完食。うーん、満足!

手頃なお値段と、この美味しさ!東北海道観光のランチはここでキマリ。

気になるお値段。ランチタイムのハンバーグ定食は880円、とくとく焼き肉定食は980円。人気のカルビ定食は1480円で、滅多に口にできない希少部位を味わえる特選定食でも1980円。観光客がわざわざ遠回りして足を運ぶというのもうなずけます。

「シーズンになると駐車場は道外からのレンタカーでいっぱい(笑)。北海道は焼肉もおいしいんだねとか、関東や関西だとこの数倍の料金になるよ、なんていわれます」

次の旅行は北海道へと構想中の方。摩周湖や阿寒湖、釧路や知床などが周遊ルートなら、ランチは弟子屈町の牛肉本舗「くろ」をおすすめします。

焼肉本舗 くろ/有限会社ジェイファームシマザキ

http://www.shimazaki-gyu.com 

  • 営業時間:【ランチタイム】11:30~14:30(L.O.) 【ディナータイム】17:30~22:00(L.O.21:30)
  • TEL: 015-486-7150
  • 定休日:火曜
  • アクセス:〒 088-3204 北海道川上郡弟子屈町朝日1丁目3番地9号

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