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「卵のおいしさを広めたい」被災からもう一度、たまごの郷にかける思い

  • #六次化

この記事の登場人物

たまごの郷
有限会社 オオガキ
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6次産業として、卵と卵のお菓子を販売している「たまごの郷」。

その製品には、自社の養鶏場で作られるこだわりのブランド「いわき地養卵」が使われています。

毎日お客さんが絶えないたまごの郷ですが、実は2011年に起こった東日本大震災で被災を経験しています。2014年にいわきの地で再スタートしてから今日にいたるまでの軌跡や、たまごの郷にかける思いについて、養鶏場とたまごの郷を経営する大柿純一さんと息子の陽介さんにお話を伺いました。

福島県いわき市の人気者「たまごの郷」とは

2014年に福島県いわき市でオープンしたたまごの郷は、農場直売の卵屋さんです。

自社で養鶏している鶏から生まれるいわき地養卵と、いわき地養卵を使ったお菓子などを販売しています。卵の形の外観が特徴的で、店内は卵をたっぷりと使った作りたてのお菓子がたくさん。

たまごの郷の運営を担当している息子の陽介さんは、

「数十種類あるお菓子はほとんどがスタッフの手作りで、いわき地養卵をふんだんに使っています。一番人気があるのは、『エッグプリン』ですね。卵の味を生かしつつ、なめらかにするために生クリームをたっぷりと入れています。卵型の入れ物も女性にはかわいいと好評です」と教えてくださいました。

プリンの焼き上げにスチームオーブンを使うことで、さらになめらかな仕上がりに。実際に食べてみると、卵の風味を感じながら舌でとろける、絶妙なおいしさを楽しめました。

「ほかには、『カステラクーヘン』も人気です。カステラを焼く四角い型に生地を塗り、通常のオーブンで焼いています。薄く生地を塗って2分間焼いて、また生地を塗って2分間焼いて……という工程を20回以上繰り返すので、とても手間がかかるんです」と陽介さん。

秋なら栗やさつまいも、夏ならマンゴーというように、季節ごとに限定の味も出しています。

たまごの郷にはイートインコーナーもあります。

ここでは、なんとコーヒーが無料。取材に伺った日にも、買ったばかりのお菓子をすぐに食べたいというお客さんで賑わっていました。

また、たまごの郷では、500円で1ポイント貯まり、当日から使えるお得なポイントカードを用意しています。

「ポイントカードを作るときに名簿を集めるので、ハガキで割引券などが付いたダイレクトメールも送っています。お店の外でもたまごの郷を思い出して、いわき地養卵が食べたいと思ってくれたら嬉しいですね」

と、大柿さん。

無料のコーヒーに、お得なポイントカード。こういったお客様目線のサービスも、たまごの郷の人気の一因なのかもしれません。

「営業停止からもう一度」たまごの郷にかける思い

今や多くのお客さんに愛されるたまごの郷ですが、東日本大震災の際には大きな被害を受けました。

以前の店舗は、福島第一原発の警戒区域になっている福島県双葉郡大熊町。震災後に3年の営業停止になりました。

しかし、いわき市に新しく店舗を構え、2014年に再スタート。

「震災前も養鶏場を営んでいましたが、以前の店舗でも卵を使ったお菓子を販売する小売業をしていたんです。そのため、小売業のノウハウを生かして、もう一度最初からやってみよう、と思いました。私たちが作る卵を、少しでも多くの人に知ってもらいたかったんです」と語る大柿さん。

たまごの郷にかける思いはひとしおです。

「震災を乗り越えてオープンしてからは、毎日たくさんのお客さまがスイーツを購入してくださっています。ファミリーから若い女性、主婦、そしてサラリーマンの方まで、さまざまです。リピーターのお客さまも多くいらっしゃって、ありがたいですね。これからもおいしいお菓子を作り続けたいと思います」と陽介さんはうれしそうに語っていました。

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たまごの郷(有限会社オオガキ)

http://www.tamagonosato.com/shop 

  • 営業時間:9:30~17:30
  • TEL:0246-84-9430
  • 定休日:毎週水曜日(祝日営業)
  • アクセス:福島県いわき市泉町滝尻字南坪27-1

[有限会社オオガキ・いわき事務所]

住所:福島県いわき市泉町滝尻字南坪30-1
TEL : 0246-84-9152

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