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牧場のありのままを感じられる「ショールーム」へ。

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この記事の登場人物

大丘 なな
クリームテラス
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上士幌町のマチナカから、西へと車を走らせること約10分。「有限会社十勝しんむら牧場」の農園をぐるりと見渡せる絶好の場所に、「クリームテラス」を発見! ここはミルクジャムやスコーン、数々のグッズを購入できるほか、のどかな風景を眺めながら食事を楽しめるカフェとしても評判を呼んでいます。

ヤギはクリームテラスのガーデンマネージャー!?

取材チームをまず出迎えてくれたのはスタッフ…ではなく、クリームテラスのすぐ脇で飼育されているヤギ。

愛らしい姿にウットリしていたところ、若い女性が「1週間くらい前には子ヤギが生まれたんですよ」と声をかけてくれました。お名前は大丘ななさん。笑顔がキュートな看板スタッフです。

「私は高校卒業後に十勝しんむら牧場に就職しました。理由は本当に大したことじゃないんですが、こんなに自然がいっぱいでカワイイ動物に囲まれて働けるのってすてきだなと思って…ね、単純でしょう(笑)」

大丘さんの言葉通り親子のヤギが走り回ったり、小さな豚がのんびり休んでいたり、窓の外にはおよそ都会では眺められない光景が広がっています。

「ヤギは当店のガーデンマネージャーも兼務していて、草を食むことで芝生をキレイに整えてくれるんですよ」

しばらくして大丘さんが持ってきてくれたのは牛乳。

店内で食事をとる方には、「ウエルカムミルク」をサービスするのがクリームテラス流なのだそうです。土づくり・草づくりを徹底し、生乳を低温殺菌で丁寧に処理した牛乳に、「苦手だったのにココの牛乳は飲める!」と驚く人も少なくないとか。実際に試してみると、なるほど、牛乳特有の喉に膜が張る感触がなく、サラリとした飲み口。ファンが多いというのもうなずけます。

濃厚なミルクジャムを受け止めるシンプルなワッフル。

クリームテラスで人気の高いメニューの一つは「クロテッドクリーム&ミルクジャムワッフル」。

牧場自慢の牛乳をふんだんに使ったワッフル生地は、外はカリカリ、中身はふんわり、見事に焼き上げられています。シンプルな味わいだからこそ、ミルクジャムの濃厚な甘みを受け止め、素材のおいしさを引き立てる一品です。

ところで、こちらを訪ねるお客様はどんな層が多いのでしょうか?

「動物とふれ合いたいというご家族連れが多い印象です。そうそう、本州の物産展でお会いした方が、わざわざ上士幌まで足を運んでくれたこともありました。クリームテラスは牧場も工場もスタッフも含めて十勝しんむら牧場のありのままをご覧いただける『ショールーム』。こんな環境で商品を作っているんだと感じてもらえるとうれしいですね」

自然の中でおいしいものを食べていると気持ちが緩やかになっていき、気づけばもう1時間以上が経っていました。

慌てて帰り支度を整えていると、大丘さんは「急がなくて結構ですよ。私たちはお客様の好きに過ごしてもらうのが一番ですから」とニッコリ。

お言葉に甘えて、温かいイングリッシュミルクティーをお代わりしてしまいました。

クリームテラス

http://milkjam.net/ 

  • 営業時間:10:30~17:00
  • TEL:01564-2-3923(有限会社十勝しんむら牧場)
  • 定休日:4~10月/火曜日定休、11月~12月/火・水曜定休、1~3月/全休
  • アクセス:〒080-1407 北海道河東郡上士幌町字上音更西1線261番地 

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