富士の国乳業

念願の学校給食用「ふじのくに富士山ミルク」が誕生

富士宮市は静岡県の約半分の生乳生産量を誇る、酪農大国エリア。

ですが、これまで富士宮市内に乳業メーカーは存在せず、地域の子どもたちに地元の牛乳の味を知って欲しい、そして酪農業を未来へ繋いでいきたいという酪農家たちの強いから地元の酪農家が出資し合い、2016年に富士の国乳業を設立。

2018年4月より学校給食用「ふじのくに富士山ミルク」の出荷が始まりました。

高品質な生乳と「80℃3分」がおいしさの秘密

富士の国乳業に出荷する農家は、関東生乳品質改善共励会（2017年度）で1位、2位を含め上位ランクを取得した5農家のみ。

生乳受け入れ時・製品完成時・出荷時、1日3回の衛生管理を行い、徹底された品質管理のもと、人の手は触れずに殺菌作業・パック詰めまでを行います。

殺菌方法は、生乳の風味・性質、栄養をなるべく損なわない「80℃3分」の高温短時間殺菌（パスチャライズド殺菌）を採用。そのため賞味期限は1週間に短縮されますが、これも朝霧の酪農家たちが“日本一の学校給食用牛乳”のために考え抜いて出した選択でした。

“日本一の学校給食牛乳”を地元子供たちへ届ける誇り

戦後朝霧高原に入植して始めた酪農を祖父祖母の代から大切に継いできた方も多く、まっすぐに牛と向き合ってきた酪農家たちの想い先行で運営される牛乳プラントだけに、従業員の商品への愛と地元への誇りが強いのも印象的。

現在はもっちりなめらかな「PREMIUMヨーグルト」や「ふじのくに のむヨーグルト」など新たな商品も開発し、静岡の新たなお土産品としても人気が高まりそうな予感。

これまで顔が見えることのなかった生産者が学校などを訪れる機会を設け、消費者に直接生産への想いを話して子供たちの声を聞くなど、他に類を見ない高品質な商品を届けるやりがいは大きいようです。