山田ガーデンファームの極上品、「紅花たまご」。美味しさを支える 地域と人の愛
この記事の登場人物
山田 浩樹山田ガーデンファーム
地元民はもちろん、他県からもわざわざ買いに来る人が多いという、山田ガーデンファームの「紅花たまご」。
おいしさの理由は、山田ガーデンファームが位置する山形県置賜(おきたま)地方の自然の恵み、そしてたまごづくりに携わる従業員の方々の愛情と手間にありました。山田ガーデンファームの山田社長に、たまごづくりへのこだわりついてお話を伺いました。
もくじ
おいしいたまごをつくる秘密は「水」にある
▲広い空と雄大な自然に囲まれる、山田ガーデンファーム
たまごの成分のほとんどを占めるのは水。
鶏にどんな水を与えるのかによって、たまごの味や質には大きな違いが出るといいます。
山田ガーデンファームが位置する置賜地方には、飯豊(いいで)連峰から湧き出る伏流水があります。この伏流水は、ミネラル分豊富な雪解け水が地下に浸透し、その後、ブナ林の中で湧き出たもの。その水質はきわめて滑らかです。
山田ガーデンファームでは、その水をイオン化させて鶏たちに与えています。イオン化することによって鶏の体に吸収されやすくなるのです。
「鶏も人間と同じで、育つ環境が良ければ、毎日元気においしい卵を産んでくれます。」と、山田ガーデンファームの山田社長はいいます。
置賜地方の自然の恵みを活かした飼料
※イメージ写真
「紅花たまご」のネーミングは、飼料に山形の県花「紅花」を使用していることに由来しています。紅花たまごの黄身がややオレンジ色がかっているのも、紅花による作用です。
このほか、天然成分の地養素(ブナの木のエキス、木酢液等)や地元産米の米ぬかなども飼料に用いています。
紅花の実や地元産米の米ぬかは、鶏の腸内環境を整える乳酸菌が豊富。そのため、生臭みが少ないおいしいたまごができあがります。さらに、紅花の実はリノール酸を多く含むため抗酸化作用があり、鶏の健康促進に役立ちます。
「置賜地方の自然の恵みを活かした飼料が、紅花たまごを育んでいるのです。」と、山田社長。
鶏にストレスを与えない環境作りと飼養スタイル
鶏は機械でもロボットでもなく、地元の水と空気と厳選された飼料によって元気に育った生き物。たまごはそんな元気な鶏からの贈り物である――
山田社長は、鶏やたまごをこのように考え、大切に育てています。
鶏にストレスを与えないよう、鶏舎の掃除と鶏の体調管理には十分に配慮。1日4時間かけて毎日鶏舎の掃除を行うとともに、1日2回鶏1羽1羽を点検しています。
また、食品の安全性の向上や品質管理の必要条件である「HACCP(ハセップ)」の思想を取り入れ、独自の厳しい基準による徹底した衛生管理を行っています。
良質なたまごをより早く、より安全に食卓に届けるGPセンター
水と餌へのこだわり・徹底した品質管理・衛生管理のもと大切に生産された、山田ガーデンファームのたまご。
良質なたまごをより安全に早く消費者に届けるための最後の工程が、GPセンターでの作業です。
GPセンターとは、「Grading(サイズ格付け)&Packing(包装)センター」の略称。
産み立てのたまごは農場で集卵されて、トラックでGPセンターに運ばれます。そのたまごをベルトコンベアに乗せ、お湯をかけながら専用のブラシで綺麗に洗浄。その後、紫外線と塩素で殺菌します。同時にたまごに光を当て、血が入っていないかの血卵検査を行います。
この工程が終わったら、正規品と規格外のたまごに分けられます。計量器で3、4回計測したのち、その平均により規格が定められます。
山田ガーデンファームのGPセンターには、最新の機器が2台あり、毎日稼働しています。ほとんどの工程が自動化されていますが、通信販売のたまごはパックを人の手で供給、規格外のたまごを見逃さないよう人の目で選別しているとのこと。
「最新の機械を導入していますが、最終的には人の目で検査し、確かな形でおいしいたまごをお客様にお届けしています。最初から最後まで人の手、人の目で作り上げられているのが、山田ガーデンファームの紅花たまごです。」
紅花たまごを食べたお客様からは、「こんなにおいしい卵食べたことがない!」「プルップルッな白身がたまらない」「クセや臭みがなくて本当に新鮮」といった声が寄せられているとのこと。
おいしさの裏側には、置賜地方ならではの自然の恵みと、たまごづくりに携わるすべての人の愛情と努力が隠されていました。
山田ガーデンファーム
- 営業時間:ー
- TEL:0238-42-5611
- 定休日:ー
- アクセス:〒992-8555 山形県東置賜郡川西町大字大舟字蟹沢1875‐1
●農場使用羽根数 97,000羽