ch FILES×どっこいしょニッポン“とんかつ”トーク×北村匠海・山本舞香

 
―――最初に、とんかつはお好きですか！？

北村・山本　好きです！

…ロース派ですか？ ヒレ派ですか？

北村・山本　ヒレです！

山本　ヒレは脂が少ないので。

北村　とんかつにするとカロリーはロースとあまり変わらないらしいですよ！

―――とんかつは何をかけて食べますか？

山本　ソースです！

北村　ソースか、塩かけて食べます。

山本　塩？

北村　最近カッコつけたくて（笑）

山本　カッコつけてるね～。

―――とんかつに添えてあるキャベツの重要性について語ってください！

北村　あのキャベツは大事だと思いますね。脂っこいものを食べるってご褒美的なところがありますし、男はがっついて野菜食べなくていいみたいなところありますけど、キャベツは人間にとって大きな味方だと思っていて…。

山本　私は米ガッツリ食べたいんで、キャベツはドレッシングをかけて、とんかつにはソースガッツリかけて、ごはんの上に乗せて食べる！ とんかつ食べる時はそういうストレスなく食べたい！

…山本さん、男前です！

北村　しまった！ カッコつけ方間違えた！（笑）。男気見せていかなきゃダメだった！

―――（笑）切られたピース、どこから食べますか？

山本　真ん中！

北村　マジで？ 美味しいとこ最初に食べたいっていう気持ちはわかるけど…僕は端っこ！

―――カツ丼ととんかつ、どっちが好きですか？

北村　そのままのとんかつの方が好きですね。汁に浸ったごはんがあまり好きじゃないところもあって。納豆も絶対かき混ぜないし、卵ごはんでさえかき混ぜないし。

山本　女子じゃん！（笑）私もそのままのとんかつ派ですね。だけど卵かけごはんも大好きだし、お茶漬けも好き！

―――おふたり、正反対ですね！

山本　だから相性いいんだろうね！

北村　そうだね。生まれてきた性別を間違えてきたかもしれない…（笑）

―――映画の撮影を終えて、とんかつ愛は上がりましたか？

北村　上がりました。撮影に入る前に高田馬場の有名なとんかつ屋さんに行ったんです。すっごい行列ができるっていうお店なんですけど。

プロデューサー　高田馬場はとんかつの聖地ですよ。

北村　そこで本当に美味しいとんかつを食べて、それで現場に入って。現場で（父親役の）トムさんが揚げるとんかつがまた激ウマだったんです。撮影が終わってから他で食べても感動が薄れてしまうほど、贅沢なとんかつをたくさん食べさせていただきました。

山本　逆に私は撮影中ひと口も食べてないから、自分の好きなお店に食べに行きました（笑）

―――撮影中の差し入れにもとんかつが出たりしたんですか？

北村　初日はとんかつだったんですが、撮影でずっと揚げたてを食べていたので、みんな食べ過ぎていて、ちょっと胃が限界で…（笑）

―――ちなみに山本さんおすすめのお店はどこですか？

山本　西麻布の「豚組」ですね！ 最近いろんな人にとんかつ誘われてるんです。「ひなた」も美味しいって聞くから行きたいな。

―――とんかつを揚げる音とか食べる音とか、ASMRが良すぎて、めちゃくちゃお腹が空きました！ この映画、劇場に行くなら、どの時間帯に観るのがおすすめですか？

山本　夜ごはん前じゃない？ でも音楽でテンションが上がっちゃって眠れなくなっちゃうかな。お昼ごはんの前の方がいいかもね。

北村　そうだね！ お昼に観た方がいいかもね！

―――最後に、映画観た後、とんかつが食べたくなる度は何%？

北村　観たら必ず食べたくなります！ 1200%！！！ 観終わった後はぜひ食べて欲しいですね！

キャスト全員に支えられた現場
盟友・健太郎と並ぶステージに涙

―――映画、北村さんのアゲ太郎のキャラも最高で、めちゃくちゃ笑って楽しめました。撮影中はいかがでしたか？

北村　舞香ちゃんもそうだし、“三代目ブラザーズ”（加藤諒・栗原類・前原滉、浅香航大）も健太郎も、同世代のみんながとても支えてくれました。自分ひとりで抱え込んで考えすぎている時は、周りが笑わせてくれたり。初単独主演で初コメディで、人を笑わせるってこんなに難しいんだなと思って…。

山本　プレッシャーも大きかったと思うんです。匠海が元々そんなに強いわけじゃないことは知っているから、それをどう支えるかが私たちの役目かなって。守りたくなるキャラクターなんですよね、私たちの中で。

北村　そう言ってもらえるのはありがたいですね。強く見られがちだけどホント弱いんで…。ザコだから…。舞香ちゃんは僕よりよっぽど男気あるから（笑）

山本　最後泣きそうになってたしね。

北村　本当に最後のクラブのシーンは、アゲ太郎としては泣いちゃいけないシーンなんだけど、フロアからみんなの姿が見えて一瞬北村匠海に戻った時に、泣きそうになっちゃって…。屋敷（伊藤健太郎）とふたりで一緒にDJとしてステージに並んでいるっていうのも僕的にはすごく…。

山本　あのカット、超カッコ良かったよ！

北村　本当？ 観終わった後、僕もめちゃくちゃ盛り上がりました。18歳の頃から知っていて、当時「お互い主演張れるように頑張ろうな」って言っていた、友だちとしても役者としても一番と言える健太郎と並んでいるというのが感慨深くて…。数年後、もう少し大人になった時にまた自分がどう思うのかなとも思います。

―――撮影中、一番テンションが上がったのはどんな時でしたか？

山本　カラオケに行った時かな！ 休みがないので、少しでも撮影が早く終わった時は、「今ここにいるから来てよ」ってみんなを呼んで。

北村　カラオケでの類くんは面白かったね！ みんなにも見て欲しかったな～。あれは元気出たね！

山本　あんなに笑った日はなかった！（笑）

とんかつを揚げる音、食べる音、キャベツを刻む音…
こだわりのASMRで“とんかつ欲”倍増！

―――映画の情報が出始めた頃、「ニクの日」に皆さんがSNSでとんかつ写真の匂わせ投稿されたのも、話題になりましたよね！

山本　プロデューサーから「投稿して」と言われて…。

プロデューサー　みんな偶然！ たまたまね！（笑）

北村　主演のはずの僕が、一番質素なとんかつ食べてるんだよね！（笑）みんなお店で食べてたのに。

山本　あれ、テレビ局だったよね？（笑）新しかった。

北村　裏話で言うと、前原くんが「とんかつ投稿上げるの今日じゃないよね？」って言うから、「今日だよ今日だよ！」って言ったら、急いで食べに行ってた（笑）

プロデューサー　だから、偶然ね！！！（笑）

―――はい（笑）。
北村さん、初めてしぶかつの衣装を着られた時は、第一声、どう思われましたか？

北村　自分で言うのもなんですが、正直本当にアゲ太郎に似てるなって思いました（笑）。当時は今より8キロ太っていて、何も気にせずとんかつ食べて、超ゆるふわなわがままボディだったんです。アゲ太郎って、そうじゃないですか。食べたい時に食べて、寝たい時に寝てやりたいことやってる子だから、ちょうど良かったのかなと思います。

山本　また衣装が面白いんですよ！ 胸元にちゃんと「勝又」って書いてあるの！ あとランニングする時の衣装もね！ あれは北村匠海にしか、着れない！（笑）

北村　わがまま太腿だったねぇ。

―――ランニング姿で駆け抜ける渋谷の街がリアルでした！

北村　あれ、実はみんなでとんかつの被り物をして踊っている動画を撮った日、仮眠を取って、明け方あのランニングシーンの撮影だったんです。とんでもない1日でした（笑）

―――ハチ公前のYouTube動画ですか！？ すごい面白かったです。

山本　高校生なら、渋谷の街が映っているだけで「ここ、歩いたことある！」ってテンション上がるよね！？

北村　ほんと、みんなでやってみて欲しいですよ。

―――あのYouTube動画を再現、みたいな（笑）

北村　とんかつの被り物のところは、仲間がいるから自然とあの姿で渋谷の街にいられたんですが、ランニングウェア姿の時は、ほんとに一人だったので、恥ずかしい気持ちを捨て切らないと、という感じでしたね。周りに人もいたしね。

―――みんなの食べる音とかすごくいい感じだったんですが、とんかつの食べ方指導もあったんですか？

北村　食べ方は好きに食べてました。キャベツの千切りはすごい練習したり、盛り方も教えてもらったんですけど。

―――今ASMRが流行ってるし、すごい良いなと思いました。とんかつ食べたくなっちゃいました。

山本　それ、狙ってるんですよ～（笑）。あの音が全部最後のシーンに繋がってるからね！

北村　音も楽しめます。音楽もずっと鳴っているし、全部で70曲くらい使われているらしいですよ！

撮影：Yoshinori Saito
北村さん／ヘアメイク：佐鳥麻子、スタイリスト：Shinya Tokita
山本さん／ヘアメイク：津野真吾(impiger)、スタイリスト：MAKI

『とんかつDJアゲ太郎』

＜＜ 近日公開 ＞＞

原案：イーピャオ／漫画：小山ゆうじろう「とんかつDJアゲ太郎」（集英社 少年ジャンプ＋）
監督・脚本：二宮 健
出演：北村匠海、山本舞香、伊藤健太郎、加藤 諒、栗原類、前原 滉、浅香航大、他
配給：ワーナー・ブラザース映画
https://wwws.warnerbros.co.jp/agaru-movie-tdajp/

©2020 イーピャオ・小山ゆうじろう／集英社・映画「とんかつDJアゲ太郎」製作委員会