豚肉嫌いでも食べられる豚肉?天然水で育つ栃木の“幻の豚”を訪ねて。
![](https://dokkoisyo.jp/new/wp-content/uploads/2024/01/151.jpg)
この記事の登場人物
浅野 久美有限会社 あさの
![](https://dokkoisyo.jp/new/wp-content/uploads/2024/01/140.jpg)
この記事の登場人物
浅野 重勝有限会社 あさの
栃木県が誇るブランド豚として、知る人ぞ知る「あさの豚」。さくら市にある「あさの牧場」で生産されていますが、ここで育った全ての豚があさの豚になれるというわけではないのだそうです。そこには、品質に対する生産者の強いこだわりがありました。
もくじ
あさの豚の美味しさの秘密
![](http://dokkoisyo.jp/new/wp-content/uploads/2024/01/P50_1_A_R.jpg)
あさの牧場は、さくら市の中心部から車で25分ほど走った、のどかな田園地帯の中に豚舎を構えます。お父さんが始めた牧場を、息子の浅野久美さん、重勝さん兄弟が引き継いでブランド化。同時に精肉、加工にも事業を広げました。現在「有限会社あさの」の代表取締役であり、お兄さんの久美さんはあさの豚の魅力をこう話します。
![](http://dokkoisyo.jp/new/wp-content/uploads/2024/01/P50_1_B_R.jpg)
「あさの豚の美味しさの秘密は、なんといっても脂。ほんのり甘く、サラッとした口溶けでしつこくないので、何度も食べたくなる飽きのこない味わいです。お客さんの中には『豚肉の脂が嫌いだったけど、あさの豚なら食べられる。』と言ってくれた人もいました。しかもその人、あさの豚ならむしろ脂身の多いバラ肉が好きなんですよ。」
その美味しさの秘密はなんですか?と質問を続けると、意外にも驚くほどシンプルな答えが返ってきました。
「小川町の喜連川地域は、水が豊富で稲作も盛んです。あさの豚も地下100mから汲み上げた天然水をたくさん飲んで育っているので、それが肉質に大きく影響しています。ほかにも、オールインオールアウトによる衛生管理や、良質なトウモロコシを主原料とした混ぜものの少ない餌など、ポイントはいくつかありますが、やはり水が一番のアドバンテージ。豚にとっても人にとっても、水は大切な存在です。」
「あさの豚」になれるのはたったの3割
![](http://dokkoisyo.jp/new/wp-content/uploads/2024/01/P50_1_C_R.jpg)
あさの牧場では、常時210頭の豚が飼育され、年間で4700頭が出荷されます。美味しい水ですくすく育つ豚ですが、そのすべてが「あさの豚」という名前で売られるわけではないのだそう。
![](http://dokkoisyo.jp/new/wp-content/uploads/2024/01/P50_1_D_R.jpg)
「うちの牧場で生産された豚でも、約7割は通常の『栃木県産の豚肉』として問屋に卸したり、市場出荷されます。厳選された残りの3割だけが、弟(重勝さん)が担当している加工場でさばかれて『あさの豚』として販売されます。」
![](http://dokkoisyo.jp/new/wp-content/uploads/2024/01/P50_1_E_R.jpg)
![](http://dokkoisyo.jp/new/wp-content/uploads/2024/01/P50_1_F_R.jpg)
![](http://dokkoisyo.jp/new/wp-content/uploads/2024/01/P50_1_G_R.jpg)
「今後事業を拡大することがあっても、“3割”という数字にはこだわり、ブランド豚としての品質を維持していきたい」と、久美さんは力強い眼差しで語ります。
グルメを唸らすあさの豚の美味しさは、この土地ならではの豊かな自然の恵みと、生産者のあくなき探究心とこだわりによって育まれていました。
![](http://dokkoisyo.jp/new/wp-content/uploads/2024/01/701d0b8ed159fb61a8a700db120c3e55-5.jpg)
あさの牧場
![](http://dokkoisyo.jp/new/wp-content/uploads/2024/01/701d0b8ed159fb61a8a700db120c3e55-1-2.jpg)
- 営業時間:要問い合わせ
- TEL:028-685-1012
- 定休日:要問い合わせ
- アクセス:〒329-1406 栃木県さくら市南和田465