森のどうぶつ病院

静岡県周智郡森町で、動物たちの健康を支える『森のどうぶつ病院』。

大動物から小動物まで、さまざまな動物を対象に診療しています。双方の特徴や飼い主の思いを理解した対応力と高い診療技術が評判になり、ヤギにおいては山梨や神奈川、滋賀、三重などの遠方からも診療の依頼の問い合わせがあります。

うさぎから牛まで。さまざまな動物の命を支えるかかりつけ医

静岡県西部の山間地に位置し“遠州の小京都”と呼ばれる森町に、森のどうぶつ病院はあります。

一般的に動物病院といえば、犬・猫・うさぎなどの小動物を専門に診察するところがほとんどですが、牛・馬・豚・ヤギといった大動物の診察も行っているのがこの病院の特徴です。

主に、大動物を担当するのが院長の大塲孝倫さん。そして、小動物を担当するのが妻の幸さん。それぞれのチームで専門性を磨きながら情報交換をすることで病院全体としてレベルアップを続けてきました。

一般的な考えとして、家畜を診るときは畜産農家の生産性を最優先に考えるので、費用がかかり過ぎる治療はせず、淘汰を選択します。森のどうぶつ病院も基本的な発想は同じですが、小動物の診察での知見を活かし、血液検査をするなど、きめ細やかな対応が可能です。

働く獣医師さんは、大動物と小動物の診察方法や飼い主との関わり方の違いを知りながら、自分の向かいたい方向を見極めてキャリアを選ぶことができます。

農場のコンサルティングで地域の畜産を支える

動物の診察だけがこの病院の仕事ではありません。牛や豚などを飼育する畜産農家に対して、農場の環境や飼料を改善し、生産性を上げるためのコンサルティングもしています。

特に酪農でとても重要になるのが「繁殖」です。森のどうぶつ病院では、牛群専用の管理ソフトを使って親牛に種付けをした時期をデータ化し、受胎率や妊娠率といった項目で繁殖成績を可視化。生産者と密にコミュニケーションを取りながら改善点のアドバイスをしています。

また、農場のスタッフには仔牛の正しい介助の仕方や病気の予防、介護の方法など、さまざまなノウハウを教えることで、地域全体の畜産レベルの向上を目指しています。

産休から復帰した女性も多数。すべての獣医師にとって働きやすい病院でありたい

2008年の開業から15年。孝倫さんと幸さん、動物看護師の1名でスタートした森のどうぶつ病院は、現在総勢15名のスタッフで運営中。2023年には新たにトリミング室や診察室、実習生が泊まれるアパートも完備した分院を開設しました。

孝倫さんがこだわっているのは、獣医師にとって働きやすい環境づくり。12名の女性獣医師や動物看護師が活躍し、そのなかで産休から復帰して仕事を続けているスタッフも多数います。

もちろん男性も大歓迎！小動物に限定せず大動物にも興味がある…そんな動物が大好きな方は『森のどうぶつ病院』で働いてみませんか？