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牛がのびのび放し飼い。宇畑牧場がフリーバーン牛舎を採用する理由とは

この記事の登場人物

宇畑 耕作
宇畑牧場
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宇畑牧場ではブラウンスイス・ホルスタイン・ジャージーの三種類の牛が飼育されています。
そんな宇畑牧場は、三種類の牛達がのびのびと生活できる「フリーバーン牛舎」を採用している点が特徴といえるでしょう。
フリーバーン牛舎とは、鎖で牛を繋がず自由に歩きまわることができる牛舎のこと。
宇畑牧場はどのような意図で「フリーバーン牛舎」を採用しているのでしょうか? 代表である宇畑耕作氏にインタビューし、その理由を伺ってみました。

宇畑牧場で飼育されている3種類の牛をご紹介!

宇畑牧場のフリーバーン牛舎には3種類の牛が飼育されています。まずご紹介するのは、この白黒の模様が特徴的なホルスタイン。みなさまにも馴染みのある白黒模様の牛です。一般的にスーパーなどで売られている牛乳は、このホルスタインから搾られる牛乳なんです!

ホルスタインのお乳から搾られる牛乳は、乳脂肪分が3.8%で、無脂固形分が8.6%ほど。

続いてご紹介するのはブラウンスイス。ブラウンスイスは名前の通りスイスが原産国の牛です。もともとはスイスの山の方でチーズ作りのために飼育されていたそうです。
日本でも主にチーズを作るために輸入され、チーズ作りをする牧場で飼育されることが多いそうです。
乳脂肪分は大体4.2%くらいで、無脂固形分は9%~10%ほど。

最後にご紹介するのは「ジャージー牛」としてお馴染みのジャージー。
ジャージーはイギリスのジャージー島が原産です。ジャージー島はイギリスの王室属領であり、王室にミルクを献上するための牛だったそうです。
ジャージー島から他の場所に輸出することがなかったので、固有の種になったとのこと。乳脂肪分が5.2%ほどと高く、無脂固形分は10%ほどあるので、クリーミーでコクがある味わいが特徴です。

フリーバーン牛舎を取り入れるメリットとは?

写真一番左が、代表を務める宇畑耕作《ウバタコウサク》氏

牛達が自分の好きな様に動いて、食べたい時に食べて、寝たい時に寝る。
牛に自由を与えることによって管理面でコストがかかる印象がありますが、どのような理由で牛に「自由」に生活をしてもらうフリーバーン牛舎を取り入れたのでしょうか。

牛を鎖で繋ぐ管理方法から、フリーバーン牛舎に変えたことで「管理」という面で苦悩はあったのかを伺うと、「苦労は得にはないんですよね」と宇畑氏。

鎖で繋ぐ管理方法だと個体の管理はしやすいので、牛それぞれの餌食いが良いか悪いかがはっきりとわかります。しかし、それでもフリーバーン牛舎を取り入れるのは鎖で繋ぐ管理方法を上回るメリットがあるからだそうです。

「餌の時間になった時に、具合いが悪いと餌を食べに来ないでうろちょろするんですよ。そういった牛の顕著な行動っていうのはフリーバーンの方がわかりやすいですよね」

宇畑氏によると、「牛の発情」に関してもフリーバーン牛舎を採用することで発見しやすいメリットがあるとのこと。

「発情すると『マウンティング』といって、牛がメス牛の上にのっかる動作をするわけです。その逆でメス牛はほかのに乗られていると『スタンディング』といって種をつけてもいいよというサインを見せるんです。そういった動きもフリーバーンだととても見やすいですね」

フリーバーン牛舎で生活をすると、牛のカラダの線もかわってくるそうです。つなぎの繋ぎの牛舎の中ではスペースがせまいので背中が丸まってきたりするのですが、フリーバーン牛舎にいるだけで体型がピシっとかわってきます。

「繋ぎの牛舎のなかでお産をさせて、お乳を搾ってとなると、お産の際に事故が多いんですよ」と話す宇畑氏。自由に運動して、丈夫な赤ちゃんを病気もなく事故もなく産んでもらいたいという思いから取り入れた「フリーバーン牛舎」は、牛の健康を考えた末に採用されたものだったのです。

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