米澤が誇る良質なブランド豚!6つのこだわりから生まれた「米澤豚一番育ち®」
この記事の登場人物
室岡 修一ピッグファーム室岡
ピッグファーム室岡の農場がある置賜(おきたま)地方は、飯豊・朝日・吾妻・蔵王などの山々に囲まれた山形県の南部に位置しています。
明治11年にこの地を訪れた女性旅行家イザベラ・バードが「アジアのアルカディア(桃源郷)」と讃えたのは、有名な逸話です。
豊かな大地を育むのは、山なみから溶け出す清涼かつミネラル分の豊富な雪解け水です。清らかな空気と水と自然豊かな環境の中で、美味しい食材が作り出されてきました。
「米澤豚一番育ち®」もそのひとつ。
「豚肉にも米澤の看板を背負ったおいしい豚肉があることを世にアピールしよう」
米澤豚一番育ち®は、そんな想いから生まれました。
注目すべきは、おしりにつけられた商標登録の証、『®』。
山形や米沢というと、「山形牛」や「米澤牛」など牛ばかりが脚光を浴びがち。しかし、米沢にも良質でおいしい豚肉があります。
それを世間にアピールするために、室岡社長は「米澤豚一番育ち®」を、豚肉ではめずらしく商標登録したのです。
「米澤豚一番育ち®」をつくるのは、6つのこだわり
ピッグファーム室岡は、この置賜地方で40年以上にわたって良質な豚肉を生産し続けています。その秘訣について、室岡社長は「思いの分だけ、こだわりがあったから」と語ります。
●「優しく育てる女性の愛情」
ピッグファーム室岡のスタッフの8割は女性が占めています。女性特有の細やかな配慮と愛情のもと、豚にストレスをかけない環境が作られており、美味しく柔らかな肉質につながっています。
※女性スタッフさん主体の養豚については、近日公開予定の「スタッフの8割が女性。女性ならではの養豚経営とは」記事をお読みください。
●「清浄なSPF豚」
これは、先に紹介した優しく育てる女性の愛情に通ずるものがあります。「米澤豚一番育ち」の母豚となるのは、出生時から重要な5つの特定疾病を排除している清浄豚「SPF豚」です。ピッグファーム室岡では親子三代、長い時間をかけて、選び抜かれたきれいな豚が出荷されているのです。
●「大麦主体のごはん」
「米澤豚一番育ち®」の特徴は、真っ白な脂肪と甘いコクとうまみ。
その脂のうまみを引き出すのが、飼料へのこだわりです。大麦とビタミンを多く含み、旨味をだす海藻やマイロなどを独自に設計配合。特にビタミンEを強化させたごはんを食べさせることにこだわってきました。
一般的に、豚肉は、牛肉とか鶏肉とちがって、味覚の上での差別化がなかなか発揮しにくいと言われています。しかし、豚肉でも差別化して売ることは十分に可能だと室岡社長はいいます。
「さしが豊富に入ってとろけるような味わいの豚とろ、きめ細かい風味のあるリブロース、豚バラなど、豚肉の脂身には甘みがあります。また、赤身の肉の部分のしまり具合によっては、歯ごたえも違います。飼料によって豚肉の味は大きく変わるんですよ。」
肉の甘みを引き出しているのは、飼料のとうもろこし。旨味を高めるのは麦類です。
ピッグファーム室岡のとうもろこしと麦は、飯豊、朝日山系のミネラル分豊富な雪解け水によって育まれました。独自に作られたこれらの飼料によって、肉質を変えることができたのです。
さらに、抗酸化作用のあるビタミンEを通常量の10倍含んだ海藻を飼料に加えています。これにより、肉に含まれるビタミンEの含有量も、通常の豚と比べて平均2.7倍という結果に。
●「意識を高める人材育成」
月に数回のミーティングにより、養豚への知識を深めるとともに、地域環境を守る意識を向上させ、同時に、全農場スタッフと意思疎通を行っています。また、幅広い年齢層のスタッフが働いており、スタッフ間の交流も盛んだとのこと。
●「清潔な豚舎づくり」
先に紹介した「清浄なSPF豚」を育てるためには、清潔な豚舎づくりが必要不可欠。農場へ入場する際は必ずシャワーが必須。清掃・消毒するなど、衛生管理を徹底しています。常に厳しい目と心配りで豚舎を清潔に保ち、病気を持ち込まない環境にしているのです。
●「安全・安心のトレーサビリティ」
お客様に安全と安心を届けるため、注射など豚の育成履歴を綿密に明記し管理。HACCPを見据えてトレーサビリティに取り組んでいます。
このような6つのこだわりのもと、米澤豚一番育ち®は生産されています。近年では、肉質の良さと美味しさが高い評価を受け、日本国内はもちろん海外進出も果たしています。
ピッグファーム室岡
http://www.dewa.or.jp/~pfm-ms/
- 営業時間:ー
- TEL:0238-43-5655
- 定休日:ー
- アクセス:〒999-2253 山形県南陽市宮崎527
●養豚業 母豚1,000頭 総飼育数 13,000頭