読みもの

十勝の四季まで味わえる、おいしい乳製品。

  • #乳製品
  • #六次化

この記事の登場人物

村上 勇治
有限会社あすなろファーミング
" alt="">

オーガニックスタイルで土や牧草を作り、牛を自由に放牧している「有限会社あすなろファーミング」。牛乳はもちろん、ヨーグルトやムース、プリンなど「あすなろブランド」の加工品は全国的に大人気です。牛乳の甘~い香りが漂う製造現場にお邪魔しました。

初めてのムースづくりは、意外と簡単でビックリ!?

牛乳や乳製品を作る工場というと、オートメーション化された大きなスケールの製造現場を思い描きがち。けれど、あすなろファーミングの工場は若手からベテランまでのスタッフが忙しそうに手を動かす小ぢんまりとした規模です。

「当社ではストレスなく健康に育てた牛の生乳を、味や栄養を壊さない低温殺菌でじっくり処理し、更に『ノンホモ』という自然のままの味わいを大切にする製法でおいしい牛乳に仕上げているんですよ」

工場を歩いていると、女性スタッフのお一人が声をかけてくれました。カメラを向けると恥ずかしいから写真はNGとのことですが、お話だけ聞かせてくだささい! 初めてつくった商品って覚えていますか?

「確か町内の保育園にお届けしている『農園のムース』づくり。難しい作業なのかな……と、ドキドキしていましたが、なんと牛乳とヨーグルト、生クリーム、砂糖を混ぜるだけで出来上がり! 私も大好物なので、こんなに簡単においしいものがつくれるんだって感動と驚きが入り交じった気持ちになったことを覚えています」

 
入社当時のことを振り返るその目はキラキラと輝いているよう。自社の商品を本当に愛していることが伝わってきます。

飲むヨーグルトを1日1000本製造することも!?

製造の中でも特に難しい作業を尋ねると、マスクの奥は少し困ったような表情に。「実は……」と口を開き、後に続いた言葉は意外な答えでした。

「難しい作業ってあんまりないかも(笑)。まずウチの牛乳自体がとても高品質。自然の風味をそのままお届けすることがモットーですから、乳製品にも添加物を一切入れません。なのでレシピも超シンプル。手順さえ覚えてしまえば、家庭でも再現できると思います」

とはいえ、商品づくりは手作業がメイン。原料を混ぜたり、瓶詰めしたりするのは機械ではなくスタッフの仕事です。繁忙期には飲むヨーグルトを1日1000本製造することもあり、「間に合うのかと気が焦ることも少なくありません」と苦笑いします。

「製造の仕事は苦労が多いけれど、物産展の販売担当者から『お客さんがおいしかったといっていたよ』なんて報告を聞いたら頑張って良かったと心から思いますね」

何も足さず、何も引かない、自然のままの味づくり。

一般に食品加工の現場では、その日の環境に合わせて味を一定に保つよう工夫するのがセオリーといわれています。けれど、あすなろファーミングは、あえて微調整をかけずいつでもレシピ通りに製造しているのだとか。その心とは?

「牛乳って季節によって甘みやコクがわずかに違います。例えば春は牛が食べる若草のさわやかな味と香りが牛乳に表れますし、冬は干し草の豊かな風味が反映されます。ウチでは商品を通じて十勝の四季まで楽しんでもらおうという考え方なんです」

春夏秋冬の味の違いを楽しめる乳製品とはオドロキ! 季節のおいしさを食べ比べするのも面白そうですネ。 

→「有限会社あすなろファーミング」のその他の記事はこちらから。

有限会社あすなろファーミング

http://www.gyutoro.com/ 

  • 営業時間:お問い合わせ受付時間:9:00~17:00
  • TEL:0156-62-2277
  • 定休日:
  • アクセス:北海道上川郡清水町清水第4線65番地

// こちらもオススメ