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【PR】牛への愛情表現は気持ちだけじゃない!? 牛の5つ星ホテルを経営する「箸荷牧場」の最新設備と最高のカウコンフォート

この記事の登場人物

今中 克憲
箸荷牧場

この記事の登場人物

三宅
フォグエンジニア霧のいけうち
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『なぁ~に言ってんの!うちの牛は5つ星のホテル暮らしだわ!』

このセリフは、「日本の牛は、牢屋で飼われている!」というオーストラリア人の発言(※)に対して、ある日本人が笑いながら放った豪快な一言。

その日本人の名は、兵庫県最大規模の酪農場・箸荷牧場のオーナー今中克憲(いまなかかつのり)さん。

「牛はお客様。だから、毎日を最高の環境で暮らしていただきたい。」

今中さんは、そんな牛へのホスピタリティと愛情を持って、牧場経営をしています。
その思いは、箸荷牧場に一歩足を踏み入れるとすぐに感じることができます。

まず、想像するような「ニオイ」が一切無い。温度も快適。
目に飛び込んでくる、牛の快適な暮らしを叶える幾多の近代的な設備たち。
そして何より、牛がとってもリラックスしています。まったく人を怖がらず、なつっこい。

「関西で一番綺麗な牧場」

そう関係者に言わせるほどの箸荷牧場の環境・設備―――それらはすべて、牛への愛情表現の形です。

(※オーストラリアは放牧が多いため、宿舎で暮らす牛をそう感じたことからきたセリフとのこと。悪意が無いことをご了承ください)

「牛はお客様」――愛情を設備で示せば、世界品質の牛乳で応えてくれる

飼育数500頭以上(子牛含む)、兵庫県最大の3ヘクタールの所有面積を誇る箸荷牧場。
創業者のお父様から継いだ牧場を、今中さんが『牛の5つ星ホテル』にしようと思った理由の原点には、牛へのホスピタリティと愛情があります。

「一般的に牛は家畜と考えられています。でも、僕は彼女たちを家畜とも、一緒に働く牧場スタッフとも思っていません。
牛は、大切におもてなしをするお客様。『僕らが丁寧なお宿のサービスをする対価として、牛に牛乳を支払ってもらう』みたいな関係性なんです(笑)」

「でも、箸荷牧場は兵庫の山の谷あいにあります。拓けていない、つまり、牛にとって5つ星とは言いにくい環境。
だから、この土地のなかで、どうしたら牛に気持ちよく暮らしてもらえるかをひたすら考えました

そのためにはやはり設備投資が必要だったんです。手作業にこだわらず、技術を上手に使って、牛の快適な住まいを作ることが『牛への愛情表現』になると考えました。」

関西ではなかなか見られないロータリーパーラーなどの設備も、牛の拘束時間を減らし、作業時間の短縮につながります。海外で良い資材・機材があると聞いたら今でもすぐに問い合わせ、現地にも足しげく向かいます。すべては牛にとっての5つ星環境のためです。

「『設備に資金投資しすぎじゃない?』という声もあるけれど、牛にとって良い物であれば利益は後からついてくるから大丈夫。実際に、2年前に導入した牛舎冷房装置(CoolPescon®)のおかげで、夏の牛の食事量が減らなくなって、夏の搾乳量向上・品質改善することができました。」

「餌も健康を考慮したうえで、ステージに合わせ、メニューをコントロールしています。愛情を持って大切に接すれば、牛はちゃんと美味しいミルクを作ってくれるんです。アイスもチーズもバターも、やっぱり原材料である牛乳が命。世界に対抗できる品質の原材料を作るために、僕は牛を大切にしたいんです。

「牛のベッドは自分がゴロゴロできるくらいに!」とにかく綺麗にするのがポリシー

牛も人間も同じ哺乳動物です。人間が嫌だと思う環境は、牛だって嫌なはず。だから、牛の暮らす環境は、とにかく綺麗にするのがポリシーです。

従業員には常々『旅行するなら、なるべく良いホテルに泊まりなさい』と教育しています。一流のサービスやベッド・食事・オプションを学んで、それを牧場に還元するようにしています。」

△フリーストールに設置した牛専用のロールブラシ。かゆいところがあったら、これを使って自分でブラッシングできるようにしている。導入直後は人気すぎて、牛同士で取り合いになったのだとか。

確かに牧場内は本当に清潔。しかも、宿舎には柔らかく芳醇な香りが漂っています。その香りの正体は、乾燥コーヒー豆。

「一般的な牧場は、抽出後のコーヒー豆を使っています。でも、抽出後のものだと湿ってるんですよね。だから、抽出前のコーヒー豆を独自に仕入れて、それを通路に混ぜるようにしたんです。こっちのほうが香りも良いですしね。」

毎朝晩、通路の掃除をし、ベッドメイキングを行う。ベッドは常にふわふわな状態。

寝心地にまでこだわる、まさにホテルスタッフのような考え方。

「そうだ、子牛見る!?昨日生まれた子たちもおるよ!」

そう今中さんに案内してもらった子牛宿舎は、大人の牛の宿舎を超えるクリーンさ。

「子牛は特に繊細やからね。子牛のベッドは『自分がゴロゴロできるくらい清潔にするように』と牧場スタッフに指導しています。」

牛を愛しているから、設備に投資する。箸荷牧場の最新システムをご紹介!

さらに今中さんに牧場を案内していただくと、近代的なシステムが次々に目に飛び込んできます。

手作業でしていることは本当に少ないですね。酪農の基本アイテムにスコップがあると思うんですけど、うちはそれを見つけるのは難しいかも(笑)」

そう話す今中さんに、いくつか設備を紹介していただきました。

【1】ロータリーパーラー

牛の搾乳システム。牛が一頭ずつターンテーブルに入って行き、スタッフが乳頭洗浄・乳頭消毒を行い、きれいなタオルでふき取り、搾乳機をセットしていきます。牛や牧場スタッフのストレスを抑えながら搾乳ができるうえに、どれだけ搾乳できたかを一頭ごとにデータで見ることも可能。

「昨日より搾乳量の低い牛がいたら、すぐに健康状態をチェックします。健康管理にも役立っていますね。」

と今中さん。

牛はストレスを感じる様子もなく、また牧場スタッフも必要最低限の作業量でこなしているのが印象的でした。

【2】牛の体調管理システム

牛の体調をクラウドで管理するシステム。写真のように一頭一頭の牛の首にセンサーをぶらさげて、牛の活動・反芻・休息をデータ管理します。

データを見て「この子、食べてないなぁ」とか「この子ずっと寝てるな」と思ったら、すぐに病気のチェックを行います。また、発情発見を行ってくれるので、発情の見逃しがすごく減ったとのこと。

【3】ハイブリッド換気システム

今中さんが40℃を超えるカリフォルニアの農場を参考に、日本で初めて導入したハイブリッド換気システム。換気、そして夏季の牛の体温管理のために導入。フリーストールを快適に換気しています。

しかし、この換気システムだけでは、外気温より牛舎内温度を下げることができず、夏の暑さに牛がバテてしまったため、次のCoolPescon®にも投資をしました。

【4】CoolPescon®

微細な霧(セミドライフォグ®)が蒸発する際の気化熱によってマイナス5℃以上を実現する「牛舎冷房装置」。粒子の大きさが10μm~30μmの霧なので、牛の体も地面も濡らさず、快適な環境をキープします。

暑熱ストレスによる食事量の減少を防いで、乳量や受胎率を向上させる効果が。このシステムのおかげで、夏の牛がバテなくなったと今中さんは語ります。

このように、箸荷牧場ではたくさんの最新システムを導入し、牛が健康に暮らせる環境づくりを徹底しています。

なかでも目を引くのが、最後にご紹介した「CoolPescon®」という牛舎冷房装置。このシステムによって牛の夏バテが解消され、カウコンフォートの実現はもちろん、牛の受胎率・搾乳量向上に貢献しているとのこと。

そこで、ここからは、CoolPescon®を開発したメーカー「霧のいけうち®」の営業担当・三宅さんをお呼びし、「夏の牛の暑さ対策」の重要性について語っていただきました。

【対談】受胎率を上げて牧場の未来を創るーー牛の夏バテ対策の重要性とは

△「箸荷牧場」今中さん(右)「霧のいけうち®」の営業担当・三宅さん(左)

世の中に霧を提供する業界トップクラスのノズルメーカー。これまでに世に出したノズルは42,000種類以上。ノズルを中心としたシステム製品として、加湿・冷却・冷房システムなど多種展開している。

―――まずは、なぜ箸荷牧場ではCoolPescon®を導入したのでしょうか?

CoolPescon®導入のきっかけは、牛の夏バテを解決したかったから。
夏の暑熱ストレスが原因で食事量が減ったり、悲しいことに亡くなっちゃったりすることもあって。そんな悩みを抱えていたときに、三宅さんに出会いました。

CoolPescon®導入後、牛の健康状態はいかがですか?

CoolPescon®のおかげで暑熱ストレスが軽減されて、夏の受胎率が落ち込まなくなりました。季節問わず赤ちゃんが生まれるので、安定して牛乳の出荷量が保てます。

夏にバテなくなった、ということですね。

夏の搾乳量が安定して、乳成分も年間を通してキープできるようになりました。夏バテして食事量が減っちゃうと、搾乳量も脂肪量も減ってしまうんです。でも、導入後は年間を通して高品質な牛乳を安定出荷できるようになりましたね。対費用効果はばっちりでした。

CoolPescon®は初期費用がかかるので躊躇する牧場の方も多いのですが、廃用牛の阻止や受胎率・搾乳量の向上などを考えると、1~2年で投資金額は回収できると考えています。

牧場名飼育頭数廃用牛頭数損失金額導入金額
機器費用施工費合計
牧場A501100万円90万円10万円100万円
牧場B1002200万円180万円20万円200万円
牧場C2004400万円340万円60万円400万円
牧場D5006600万円500万円100万円600万円

※牧場A、Bは薬液散布機能なし

実はCoolPescon®のような装置をD.I.Y.で作る酪農家さんもいます。でも、D.I.Y.で作ったものはまず間違いなく濡れてしまいます。また濡れることに目をつぶっても、温湿度の管理や装置の維持更新などが難しく、ご自身で継続した運用ができなくなってしまうんですよね。
それなら最初から、システムとして利用できるCoolPescon®を導入いただいたほうが牛にも人間にもストレスが無くていいかな……と思っています。

箸荷牧場は、温度管理のような、システムに任せられるところは人の手から手放すようにしています。その時間を使って牛のデータを分析したり細かな体調管理をしたりして、どんどん新しいことを牛にサービスするようにしています。

△対費用効果などをまとめた資料をのぞき見する今中さん。

そういえば導入のとき、今中さんがかなり慎重になられていたのを覚えています。とにかく霧(セミドライフォグ®)粒子のサイズを気にされていましたよね。

実は前に導入した他社さんの噴霧器で、地面がビチョビチョになっちゃったんです。デリケートな牛を濡らすのはご法度ですし、地面が濡れたら牛が寝るときに気持ち悪くなっちゃう。それに、地面の堆肥も大事にしたいから濡らしたくなくて。だから『粒子は30μm以下で』と伝えました。

ご要望を聞いたところ、うちの霧は問題無いと思ったので、まずは試験的に1区画入れていただいたんですよね(その1年後、残りの2区画を追加導入)。

予想外に嬉しかった効果ってありましたか?

霧の見た目が涼しい(笑)

確かに、霧は清涼感がありますもんね(笑)

吸血ハエが飛ばなくなりましたね。羽に水分がつくから飛べないみたいで、霧を嫌って牛舎内で発生する数が非常に減りました。牛にとって、すごく嬉しい効果ですね。

今後はどんな設備を投入しようとしてるんですか?何かお手伝いできることがあれば。

堆肥舎の温度管理と消臭をしたいんで、その設備ですね。

CoolPescon®には薬液散布機能がついてますよ

え!? そうなんですか! ちょっと資料もらっていいですか(笑)

―完―

■最後に

愛しているだけでは、意味がない。
愛情表現をしないと相手には届かないし、応えてくれない。

人も牛も、きっと同じことなのかもしれません。

牛への愛情を「設備」という形で表現し、牧場と牛乳の品質を世界レベルに推し進める今中さん。今中さんは今日も、スペイン・ドイツ・韓国と世界各国の関係者と連絡を取り、牛のために何ができるかを日々模索しています。

そのワールドワイドな環境を楽しんで牛に還元していく姿勢が、今の、そしてこれからの箸荷牧場の強さを支えているように見えました。

今回ご紹介した、「霧のいけうち®」のCoolPescon®、気になる方はこちらから詳細をチェックしてみてくださいね。

箸荷牧場

http://www.hasegai-dairy-farm.jp/ 

  • 営業時間:-
  • TEL:0795-36-0281
  • 定休日:-
  • アクセス:〒679-1334 兵庫県多可郡多可町加美区箸荷899番地