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「産みたての温かいたまごを直接お客様にお渡ししたい」……創業時の理念を貫くコッコファーム

  • #六次化

この記事の登場人物

株式会社コッコファーム
株式会社コッコファーム
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昭和44年4月、創業者である会長が400羽の養鶏を始めたときから、株式会社コッコファームの理念は変わっていません。

温かさを感じるほどの産みたての新鮮なたまごを、すぐにお客様に食べていただきたい――

そのためにコッコファームでは鶏の飼育からたまごの品質管理、鮮度保持のためにさまざまな工夫と努力を重ねています。

美味しいたまごを生産する鶏の飼育にこだわる

コッコファームでは、直売所「たまご庵」にほど近い養鶏場で約8万羽の鶏を飼養しています。コッコファームで飼育しているのは「もみじ」という品種の鶏。「もみじ」は赤いとさかに茶色の羽が特徴の純国産鶏。羽と同じ茶褐色の日本人好みの美しい殻色のたまごを産みます。

安心・安全で、美味しいたまごを生産するために、鶏の餌には強いこだわりがあります。

「鶏が毎日食べる餌の主原料であるトウモロコシは、遺伝子組換えでなく、また、ポストハーベストフリー(収穫後に農薬を使用していないもの)を使用しています。」

と、株式会社コッコファームの松岡社長は語気を強めます。

餌は、配合飼料に独自でにんにくや炭等をブレンドしています。炭は、たまご独特の生臭さを抑えるためです。この配合は先代が研究を重ねて、もっとも効果的な比率を見出しました。当社のたまごの美味しさの秘密のひとつです」

農場の防疫及び衛生には特に厳しく対処。農場への立ち入り制限、車両消毒、また、野鳥対策等も行い、病原菌などの侵入や伝染を防ぐ体制を整えています。

鶏の健康にも特に気を配っています。鶏の餌の食いつき状態の確認など、農場スタッフが家族をみるのと同じように鶏の体調具合を確認しています。また、顧問獣医師にも定期的に鶏の健康管理を依頼しています。鶏が快適に過ごせる環境を整えることとたくさんの愛情を与えることが、美味しいたまごには不可欠です。

養鶏場から最短1時間で産みたてのたまごを販売

コッコファームでは、朝8時から養鶏場で産みたてのたまごの集卵、洗浄、殺菌処理を行い、箱詰めをして出荷します。この工程が最短で1時間を切るスピードで行われます。出荷されたたまごは9時の開店にたまご庵の直売スペースに並べられ、お客様により早くお届けする為にコッコファームの努力が伺えます。

たまごの出荷までの工程のうち、最も人手と時間が必要なのはたまごの箱詰め作業です。

「パック詰めなら自動機械で早いのですが、うちのたまごは3kg分のダンボール詰め販売。そのため手作業でたまご一つ一つ確認して大事に詰め作業を行う手詰めへの想いもあります」

1日約4トンのたまごを毎日6人で計量しながら、多い時には約1,000箱以上のダンボール詰めをします。

「ダンボールでの3kg売りがコッコファームの特徴、こだわりなので、一つ一つのたまごへの想いを込めて、これからも変わらず続けていきます」

その口調からは、松岡社長の強い意志が伺えます。

出荷されるたまごは毎日品質管理の専門スタッフによってチェックされています。養鶏場からランダムに選んだたまごの重さを測ったり、黄身の色、殻の強度などを検査したりして、たまごの状態を確認します。

「新鮮なたまごをお客様にお渡しするのが自社の理念です。そのため養鶏場でたまごの製品化をしたものから販売するまで全て冷蔵の状態です。」と松岡社長は、さも“当たり前のこと”のように話をしてくれました。

自社の理念を実現するために努力を惜しまないコッコファームの姿勢が感じられた瞬間でした。

株式会社コッコファーム

http://www.cocco-farm.co.jp/ 

  • 営業時間:物産館・中央ホール9:00 ~ 18:00 / レストラン9:00 ~ 17:00(オーダーストップ16:30)/バナナ館9:00 ~ 17:00
  • TEL: 0968-24-0007(代表)
  • 定休日:年始1月1.2日休業
  • アクセス:植木インターチェンジより車で約30分  熊本インターチェンジより車で約40分

・事業内容
養鶏を中心にした生産・加工・販売
インキュベーションオフィス(地域活性化事業)
人材育成のための教育事業

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