酪農家でありダンサー!イベントまで企画する酪農家のアクティブなプライベート
この記事の登場人物
木名瀬 一也木名瀬牧場
朝から晩まで働いて休みなし……。牛の世話があるから旅行にもいけない……。
酪農というと、そんな“仕事漬け”なイメージを抱く人も少なくないと思いますが、もしかするとそれは大きな間違いかもしれません。
なかには、酪農家でありながら全く違った分野でも活躍し、プライベートを充実させる人もいます。
もくじ
酪農家の意外な趣味とは?
茨城県小美玉市の木名瀬牧場を営む木名瀬一也さんは、元ダンサーという異色の経歴の持ち主。高校生の時に友だちとダンスを始め、一気にのめり込んでいきました。
「僕が人生の中で何よりも夢中になったのがダンスです。
高校で始めて大学でも続け、講師として自分の生徒をもつまでになりました。他のスポーツや筋トレはほとんどしないんですけどね。
好きな音楽に合わせて自由に体を動かすって最高に楽しいです!ダンスで鍛えられた筋力や体の柔軟さは酪農の仕事をするうえでも役立っていると思います。」
だらだらせずにギュッと濃く遊ぶ!酪農家にもプライベートはある?
元ダンサーとして活躍していた木名瀬さんでしたが、大学を卒業後、東京で物流関係の仕事をしていた時は、多忙で精神的にも疲弊し、まったく踊っていない時期もあったのだそう。
しかし、就農をきっかけに再び躍る時間を作れるようになったと語ります。
「酪農の主な仕事は朝と夕方の2回搾乳作業。その間、昼間の時間は意外とフリーです。1日まるまる休める日数は普通の会社員と比べると少ないですが、毎日短い自由時間があるので、そんなときはだらだら過ごさず、ギュッと濃く遊ぶのが僕のこだわり。自宅の離れを利用した手作りダンススタジオで汗だくになるまで踊ることもあります。酪農家である以上、常に牛のことは気になって頭から離れませんが、ダンスをしている間は一度すべてを忘れて夢中になれるんです。」
「それに、妻や子どもの誕生日など家族の記念日は、酪農のヘルパーさんに牛の世話をお任せして1日休みを取り、思いっきりお祝いします。生活の面では、東京に住んでいた頃よりもアパートの家賃は安いし、野菜はご近所さんからもらえるし、外食することも減ったし、出費が激減したので当時と同じくらいの収入でも今の方が遥かに生活は豊かになりました。どの家も土地が広いのでご近所さんとの距離が離れているので大好きな音楽も大きな音で聴けるし、子どもが大声を出しても全く問題ないし、のびのびと小美玉での生活を満喫しています。」
酪農でもダンスでも街を盛り上げたい!自らイベントを企画
▲木名瀬さんが主催している小美玉市「そらの音楽祭」
恵まれた環境の中、ストレスから解放され、小美玉で再びダンスを始めた木名瀬さん。
1人で踊って楽しむだけでは飽き足らず、なんと小美玉にある空のえき「そ・ら・ら」で自ら音楽イベント「そらの音楽祭」を始めたとのこと。
それにはこの街に対する木名瀬さんのある思いがありました。
「そらの音楽祭はこれまでに2度開催しました。地元の子どもたちに音楽やダンスの楽しさを感じてもらえるイベントを開催したいと小美玉市に提案したら、企画が通り、なんと50社もの企業さんが出資してくれたんです。出演者としてはプロのDJやヒップホップのラッパー、レゲエのクルーなど、現役で活躍する知り合いのアーティストに声をかけたところ、みなさん僕の思いに賛同してくれて嬉しかったですね。
小美玉市は新しい人や新鮮なアイデアを拒まずに受け入れる雰囲気があって、僕自身も随分助けられてきました。これからは酪農とダンスの両面で小美玉を元気にするお手伝いをして、この街に恩返しをしていきたいです。」
木名瀬さんにとってダンスはプライベートを充実させるだけでなく、人と人とを繋ぐ特別なモノ。
あなたも一度、「そらの音楽祭」に足を運んでみてはいかがでしょうか?酪農家のキレッキレな本気のダンスにきっと驚くことでしょう。
木名瀬牧場
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- アクセス:小美玉市柴高 428
●そらの音楽祭に関する情報
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Twitter @soranoongakusai