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カヤニファームのたまごの旨味のヒミツとは?

  • #乳製品

この記事の登場人物

伊藤 香織
カヤニファーム
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北海道稚内市上勇知。この小さな集落で、飼育法や飼料にこだわった自然卵養鶏に取り組んでいるのが、カヤニファーム。1日わずか200個しか生産されない貴重なたまごは、昔ながらの旨味に加え風味豊かなコクに満ちあふれているのだとか。その理由をオーナーの伊藤香織さんに尋ねると、「ヒミツは宗谷の海にあるんです」との答え。養鶏と海…どうつながっているのでしょうか?

自然素材に◯◯◯を配合したスペシャルメニュー

 カヤニファームはご主人のサポートを仰ぎながら伊藤香織さんがオーナーを務める養鶏場。鶏本来の生活環境を大切にした平飼いを基本に、抗生物質などの薬剤を始め栄養補助の人工添加物も一切使わない、自然がお手本の飼育法を貫いています。

「鶏のたまごってこんな味だったんだ、という小さな感動をお楽しみいただけると思いますよ」と笑うのは香織さん。この養鶏場のオーナーです。

たまごは鶏が食べたもので作られるというのがカヤニファームの考え。だからこそ日々与える飼料は、たまごの安全性や品質、そしておいしさの決め手になると香織さんは言います。

「うちの飼料は、地元産または北海道産だけ。小麦や米ぬか、ホタテの貝がら、魚粉などの自然素材を一羽一羽の体調に気を配りながら与えています」

その魚粉や貝がらが、宗谷の海のヒミツ……?

「…ではなくて(笑)。実はこれらの飼料に、稚内市内の清潔で安全な水産工場から宗谷近海の鮭や近海の特産品として知られる利尻昆布を仕入れ、独自のノウハウで配合しているんです」

昆布の旨味と鮭の色味、さらに健康機能もしっかりと。

高級料亭の出汁にも利用される利尻昆布は旨味のデパート。特に和食のおいしさの決め手となるグルタミン酸が豊富なことで知られています。なるほど、これがカヤニファームのたまごのおいしさのヒミツ!

「昔ながらの味わいに加え、深い旨味とコクを堪能できるのがうちのたまご。たまごかけごはんや半熟ゆでたまごなどで召し上がっていただくと、一層おわかりいただけるはず」

ちなみに利尻昆布はミネラル、ビタミン、アミノ酸など60種類以上の豊富な栄養素を含む超優良な健康食品。加えて鮭に含まれるアスタキサンチンはビタミンEの1000倍もの抗酸化作用があり、免疫力アップや動脈硬化の抑制にも効果があるとか。

「うちのたまごの黄身が明るい黄色や橙色になるのは、このアスタキサンチンの天然色素のおかげなんです」

宗谷の海風のミネラルがたっぷりの「しおかぜたまご」

豊かな味わいや奥深いおいしさに加え、安全面や健康面での機能も注目され、カヤニファームのたまごは次第に人気食品に。

「当初は近所のスーパーや近所の家庭に提供する程度でしたが、今は飲食店やケーキ屋さん、札幌での物産展などでも販売させていただけるようになりました。とはいっても今でも9割は地元のお客様への販売になっていますけれど」

昨年からはたまごの名称を「カヤニファーム宗谷のしおかぜたまご」に。さらにたまごの特徴がよく伝わるよう、パッケージやミニリーフも一新しました。これがきっかけで、初めて口にしたお客様からの反響も届くように。

「おかげさまでそのほとんどが『おいしい』『コクがある』というもの。『昔、うちで飼ってた鶏のたまごの味』とか『アレルギーのある子どもにも食べさせてあげられます』といううれしい声も。本当にありがたいです」

札幌の人気セレクトショップに常設コーナーが

カヤニファームのたまごの好評ぶりはこんなところでも。札幌の地下街、その一角にあるセレクトショップ『きたキッチン』。選りすぐりの道産食品をそろえる道産子に人気のこの店も、カヤニファームのたまごを取り扱っています。

ショップを統括する丸井今井札幌本店の松本泰治バイヤーも、「たまごに関する考えや飼育法に共鳴し、2016年5月から常設で扱わせていただくことに。おかげさまで売上も順調で、評判も上々です」とニッコリ。

近所から地元へ、地元から都市圏へ。カヤニファームのたまごのおいしさ、そしてそれに託した香織さんの思いは、着実に外へと広がっているようです。

自然卵養鶏 カヤニファーム

http://ameblo.jp/saihokunikurasu 

  • 営業時間:要問合わせ
  • TEL:0162-73-9900
  • 定休日:要問合わせ
  • アクセス:〒098-4581 北海道稚内市上勇知1099-4

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