【実食ルポ】ミルクの甘みが感じられるフレッシュチーズ。決め手は飼料からこだわった新鮮な鹿屋産生乳。

そんな寿商会が手掛けるレストランの一つ、「Restaurant&Bar TAKE」では、黒毛和牛や黒豚メニューを産地価格で提供してきましたが、2018年に隣に自社チーズ工房「kotobuki cheese」を設置してチーズメニューの提供も始めました。乳牛を購入し育成を委託した先から毎朝生乳を仕入れて、ここ鹿屋の地でチーズ作りをしています。

「Restaurant&Bar TAKE」を訪問して、自慢の黒毛和牛ハンバーグと自家製チーズメニューを味わってきました。

開放感のある店内。テーブルは広く、他の席との距離も十分にとられているのでくつろいで過ごせそうです。

本棚には海外の美しい風景を特集した雑誌や写真集が並んでいます。

隣のチーズ工房から出来立てチーズをお届け

 「チーズ盛り合わせプレート」1,296円

鹿屋チーズ、リコッタチーズ、モッツァレラチーズ、裂けるチーズ、モッツァレラのオイル漬け、スカモルツァ、鹿屋ホワイト、自家製ヨーグルトが並んだ一皿です。これらすべて隣のチーズ工房の作り立て。毎朝新鮮な生乳をチーズ職人の景山さん自らが仕入れに行くところからチーズ作りはスタートします。

そのおいしさはじわじわ口コミで話題に。2018年10月に開催された「Japan Cheese Award」では、リコッタプレーン部門で「リコッタチーズ」が銀賞、フレッシュプレーン部門では「KANOYA CHEESE」が銅賞を受賞しました。

出来立てがおいしいフレッシュタイプのチーズから、熟成させてコクのあるチーズまでいろんなチーズのおいしさが味わえます。出来立てのモッツァレラはぷるんと柔らかく、ミルクの甘みが感じられます。

リコッタチーズなど、鮮度が命のフレッシュチーズは牛乳のおいしさが味に大きく影響します。栄養価の高い寿商会のTMR(混合飼料)を食べた牛の生乳は、脂肪分が高く濃い味だそう。

ここのリコッタチーズは、ほんのりしたミルクの甘みと香りが感じられ、クセのない味でした。

はちみつやドライフルーツ、ハーブ、オリーブオイルなど、組み合わせ次第でチーズのおいしさが広がります。鹿屋チーズとはちみつの組み合わせは間違いありません。

地元産の黒毛和牛と地元産チーズのマリアージュ

 黒毛和牛100%ハンバーグ　トマトソース&モッツァレラ　1,380円（＋300円で前菜、スープ、コーヒー付きのセットに）

「Restaurant&Bar TAKE」渾身の一皿。地元産の黒毛和牛100％で作ったハンバーグを、チーズ工房で作ったモッツァレラとトマトのソースで覆っています。鉄板プレートで運ばれ、チーズがぐつぐつジュージューといい音を響かせています。

赤身が多めでしっかりと肉の旨味が感じられる黒毛和牛のハンバーグに、とろとろのモッツァレラがまろやかさを添えています。子どもから大人までおいしく食べられるメニューです。付け合わせのポテトや野菜もしっかりおいしい。

チーズの楽しみ方いろいろ。味噌や醤油など和の食材とも相性抜群

レジ横にはチーズ販売コーナーがありました。人気が高いのは、2018年の「Japan Cheese Award」で受賞した鹿屋チーズとリコッタチーズ。あと、料理に使いやすいモッツァレラだそうです。

 試食もできます。

楽しみ方をチーズ工房の景山さんに教えてもらいました。

「モッツァレラならバジルやトマト、季節のフルーツと合わせるのがおいしいです。でも、こういう定番メニュー以外にもいろんな料理に使えます。本当に何にでもあうんですよ。和のものともよく合うので、モッツァレラを味噌や出汁に漬けてもおいしいです。わさび醤油やシソと合わせてもいいですよね。いろんな楽しみ方の可能性があります。本場のヨーロッパだともちろん味噌とか使わないから、日本なりの楽しみ方を見つけるのも面白いかもしれません」

フレッシュチーズは鮮度が命。おいしさを味わうためには、買って帰ったらすぐ食べたいところですね。スカモルツァや鹿屋ホワイトなどの熟成チーズは、ワインのお供によさそうです。

「チーズ盛り合わせプレート」を頼んで、好みのチーズを見つけて、買って家でも楽しむのがおすすめです。飼料からこだわって作られた鹿屋産チーズ。ぜひ出来立てを味わってみてください。

Restaurant&Bar TAKE

• 営業時間:ランチ11:30～15:00（L.O.14：00）　ディナー18:00～22:30（L.O.22：00）
• TEL:0994-45-7321
• 定休日:水曜日
• アクセス:〒893-0007 鹿児島県鹿屋市北田町５－８