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【和牛名店探訪①】広島牛のうまみを塩とわさびだけで堪能!飯田橋「33kitchen」

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この記事の登場人物

河野 祥之
33kitchen(ミーサンキッチン)
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広島出身のオーナーが広島を中心に瀬戸内のおいしいものを多数取り揃えた一軒家レストラン「33kitchen(ミーサンキッチン)」。広島・竹原の藤原牧場で大切に育てられた広島牛がリーズナブルに味わえる隠れた名店です!

希少な広島牛のももとロースを食べくらべできる! 

JR飯田橋駅から歩くこと約8分。住宅地にたどりついたところに33 kitchenはあります。33 kitchenは、昨年7月にオープン。

地元広島でホスピタリティを学んだオーナー、河野祥之さんが1人で切り盛りするこちらのお店。広島や瀬戸内の食材を豊富に取り揃えており、席数はカウンター7席のみ。

河野さんはこれまで、広島や東京でオープンカウンターのカジュアルなレストランで修業してきただけあり、調理台はピカピカ。扱う素材や調味料は広島を中心に瀬戸内産のものをセレクトしているそうです。

そもそも扱う素材に自信がないとオープンにできないし、何より、ライブ感があって期待感も高まります。

お店の名物はなんといっても、広島の藤原牧場で育てられたA4、A5クラスの極上広島牛を使った「広島牛食べ比べセット」価格3,750円。

しっかりと陽の光を浴び、栄養たっぷりの牧草で育った牧場自慢の和牛ステーキがおいしくないはずがありません!もも100gとロース50gの両方が味わえます。

提供スタイルは表面のみを焼いたレア。しかもステーキソースはいっさいなしで、塩とわさびのみでいただくごまかしの利かないスタイル。

「ここまで潔く、しかもこの価格で直球勝負している店はないんじゃないでしょうか」と、河野さんが言うだけのことはあります。

地酒を飲みながらゆっくり食べられるよう、肉を温めたり、好みの焼き加減で焼いたりするために、熱した石もセットで提供されます。塩はフルール・ド・セルと呼ばれる、塩田に浮き上がる結晶を集めたもので、こちらも瀬戸内の海の幸。

広島産のわさびは、古くから京都の料亭で使われてきた高級品。わさびの産地といえば静岡が思い浮かびますが、広島も知られざるわざびの産地なのです。

この広島の高級わさびを惜しげもなく提供する飲食店は、都内でもかなり希少なんだとか。

ロースを口の中に入れると、溶けてなくなるのがわかります。ももは、しっかりとした食感が特徴で、肉のうま味が噛むごとににじみでてきます。

お店おすすめの広島の地酒「竹鶴」とのマリアージュがたまりません!そして脂には自然な甘みがあり、河野さんによれば、胃にもたれにくく、味の違いのわかるお客さんに大変好評だそうです。

『「生産者」と「消費者」を結びつけるアンテナショップとして確立させたい』 

河野さんと藤原牧場のオーナーである藤原さんとの出会いは、10年前になります。ビジネスのために大量生産するのではなく、心からおいしい牛肉を提供したいという藤原さんのスタンスに感銘を受けたそうです。

今後は、自身の店を瀬戸内まわりの「生産者」と「消費者」を結びつけるアンテナショップとして確立させたいという河野さん。広島牛を中心に、1年中を通じて瀬戸内のおいしい食材が楽しめる2店舗目のオープンも計画中とのこと。ますます発信力のあるお店として、今後の進化が楽しみですね。

(農場情報)

取扱い農場:藤原牧場(広島県竹原市)

33 kitchen(ミーサンキッチン)

  • 営業時間:11:30~14:00 17:30~23:00(L.O.22:00)
  • TEL:03-6265-3812
  • 定休日:不定休
  • アクセス:飯田橋駅徒歩約8分

広島を中心に瀬戸内を感じさせる店がコンセプト。広島牛をはじめ、瀬戸内のおいしいものと地酒のマリアージュを発信中。

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