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二匹目のドジョウならぬ、二匹目のマグロ!?新しい大間ブランドになるか

  • #和牛

この記事の登場人物

南 隼人
株式会社 KANEHO
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大間は全国で知らない人はいないほどのマグロ一本釣りの水揚港。漁獲ランキングでは決して上位ではないが、ブランド力としては絶大である。その“大間のマグロ“の商機に、陸上からの参戦を挑んでいるのが大間の和牛だ!
大間の畜産の歴史は古いが、商品としてのブランド力では後れを取っていた

今や、マグロと言えば大間、大間と言えばマグロだ。

その大間では、古くから畜産も盛んだった。南部藩の時代から、下北半島には藩営の牧場が何ヶ所もあったほどだ。しかし、大間で飼われていた牛は、「大間牛」と呼ばれることはあったが、確立したブランドとは言えなかった。「県産黒毛和牛」という括りで流通することがほとんどだったのだ。

大間と言えばマグロがあまりに有名。その大間では陸上にも陸(おか)マグロがいる!?

そこに来て、「大間と言えばマグロ」という高い認知度。このブランド力を利用しない手はないと、町では大間牛を「陸(おか)マグロ」と名付けてブランド化を目指すことになった。
ただ、KANEHOの隼人さんに言わせると、このブランディングはまだ過渡的段階だと感じるという。明確な定義がまだない。飼育環境の定義、飼料管理、衛生管理の定義など、厳格な定義を確立してからでないと、市場の信用も得られないと考えている。

「陸マグロ」ブランドは発展途上。名に恥じない牛の飼育を続けることが鍵

現在、隼人さんの牛舎は繁殖専門だが、懇意にしている肥育農家から話を聞くと、隼人さんから買った牛がA5ランクの評価を受けたという話をよく耳にする。自分のやり方が間違っていなかったと確信する瞬間だ。

いずれは自分でも肥育を手がけたい。頭数も増やす。そして、これこそが大間発の“陸マグロ”ブランド牛だと胸を張れる、牛の飼育の最先端を突っ走りたいと意欲を燃やす。

一つの会社で兄弟でマグロと牛を手がけている。いずれはセット商品の開発を 

「兄貴がマグロ一本釣りの漁師なので、マグロ屋さんともつきあいがあって話をしているけど、3~4年後くらいには、マグロと牛のギフトセットを売り出せればと考えています。」と、隼人さんは言う。

マグロと牛……、大間ならではの、オンリーワンの魅力ある商品になることだろう。

好きで始めたわけではない畜産の仕事だったが、やるからには“てっぺん”をとってやろうという負けん気でここまで来た。
そして、「将来のビジョンを語れるまでになった。」と、本州の“てっぺん”で隼人さんは胸を張る。

昨年は両親と二世帯同居の家を建てた。新車で買ったハイブリッドのミニバンのナンバーを1129(イイニク)にしたのは、ちょっとしたシャレらしい。

株式会社 KANEHO 

〒039-4601青森県下北郡大間町大字大間字大間平38-685

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