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六次産業の先駆けとして牛乳、乳製品のブランド化に成功。一貫生産だからこそ叶う「いでぼく」の徹底的なトレーサビリティ

  • #乳製品
  • #六次化

この記事の登場人物

株式会社 いでぼく
株式会社 いでぼく
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「きれいな牧場からはおいしい牛乳が採れる」を哲学に

「いでぼく」は、1960年に、現代表取締役・井出俊輔さんの祖父が拓いた牧場です。

「きれいな牧場からはおいしい牛乳が採れる」を哲学に

「いでぼく」は、1960年に、現代表取締役・井出俊輔さんの祖父が拓いた牧場です。

祖父の代から牛舎の衛生管理に気を配り、良質な生乳を生産。「きれいな牧場からはおいしい牛乳が採れる」を哲学に経営してきたことで、高い乳質の評価得るようになり、酪農家の視察を多く受けました。

しかし、「きれいにしているね」「いい牧場」と声をかけられる一方で、「こんなにきれいにしても意味がない」という心ない声も。それは、大手メーカーに生乳を納品すれば他所の牧場の生乳と混ざるため、良質な生乳を生産しても意味がない、という意図を含んでいました。

それに対する反発心が起爆剤となり、「いでぼく」ブランドの牛乳を作る道を歩むことにしたのです。90年代、まだ「第6次産業」の言葉すらない頃でした。

徹底したトレーサビリティと新鮮な乳製品で「いでぼく」ブランドを確立

最初は牛乳からスタートし、アイスクリーム、ヨーグルト、チーズなど、現在は幅広く乳製品を生産しています。搾乳したその日のうちに牛乳をはじめとした乳製品に加工し、一貫生産の強みでもある徹底したトレーサビリティを構築。しずおか農水産物認証制度も取得し、安心・安全の太鼓判を押されたことでも、消費者からの信頼を獲得しています。

また、「いでぼく」ブランドの認知度をもっと高めようと、高速道路のサービスエリアを中心に直営店を多数出店。「このお店のソフトクリームはおいしかったけれど、どこの牧場だろう?」と最終的に「いでぼく」本拠地の牧場に足を運んでもらいたいと考えてのことです。

「いでぼく」では牛舎を見学でき、アイスや乳製品を販売するショップ、ピザのおいしいカフェがあり、レジャースポットとしても整備しています。

「いでぼくでしか味わえないジェラートをはじめ、数々の限定品が揃うのはフラッグシップならでは。わざわざ来ていただくための価値はあります。手入れの行き届いた牛舎も見ていただいて、品質にこだわりをもって経営している牧場だからおいしいわけだ、という風につながればうれしいですね」と井出さんはおっしゃいます。

宿泊施設を併設したリゾート地へ。新しい六次産業のモデル確立を目指して

「今後の展望としては、2年越しの計画で新しいリゾート地を整備する事業を進めています。」と、井出さん。

「牛が世界一幸せだと感じられる牧場を作り、宿泊施設やレストランも設ける予定。少人数制のリザーブにし、ヨーグルトやチーズ作りの体験もできる、贅沢なアグリツーリズムを堪能してもらおうという構想を立てています。井出さんは「新しい六次産業のモデルとなり、地域の酪農の盛り上がりにもつなげていければ」と語ってくれました。

株式会社 いでぼく

http://www.ideboku.co.jp/index.html 

  • 営業時間:月曜日(祭日の場合は営業) ※ただし、夏期は無休。詳しくはお問合せ下さい。
  • TEL:0544-58-6186
  • 定休日:平日/10:00~17:00 土日祝/10:00~18:00(但し品切れの場合は早く終わる事もあります。)
  • アクセス:〒418-0112 静岡県富士宮市北山4404-2

・事業形態
牛乳および乳製品の生産・加工・販売

・飼育頭数:不明

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