特別授業 / 次世代リーダー育成塾 <第1回> | どっこいしょニッポン

特集 集え、志し高き後継者たち! 農場経営に本格的な経営学を取り入れよう

特別授業 / 次世代リーダー育成塾 <第1回>

No.4157

はたらく

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どっこいしょニッポンでは、次世代の牧場経営をリードしていく皆さんを応援するため、経営の「武器」になる実践的な経営学を、これから6回にわたって伝授していきます。

講師には経営のプロフェッショナル、タナベ経営の深澤氏。さあ、講義のはじまりです。

講師紹介

深澤 宏

酪農、肥育農家向け経営学セミナー「次世代リーダー育成塾」塾長、タナベ経営コンサルタント。経営のあらゆる課題解決において実績をあげている。売上げアップ、利益アップ、赤字脱却、人材育成など幅広い成果を上げ続けており、様々な業種での経験を活かしたコンサルティングを武器とする。

“真の経営者”としての一歩を踏み出す皆さんへ

肉牛、乳牛含めた畜産・酪農業である皆様は家族・親戚ぐるみの経営が多い業種業態であります。そこで難しいのが、主(あるじ)とのコミュニケーションの取り方であります。主(あるじ)は、厳しい経営環境や良い経営環境をすべてにおいて経験しているため、勘の世界で経営ができる状態です。

しかし、2代目、3代目や雇われている方々は主(あるじ)よりは、経験が浅い為に意見が通らない事が多々あります。また、主(あるじ)は経験豊富であるが故に、何に対しても保守的になってしまいます。

世代が若くなればなるほど、保守的発想に反対したくなるものですが、了解を得られず悶々と仕事をしているのも現状でしょう。その意見の違い、即ち世代間の経験や価値観のギャップを埋めるためにはロジカルに経営を語れる状況を作っていかねばなりません。

経営は本来実践しながら、成功・失敗を繰り返して独自のノウハウを構築するものであります。しかし、今の時代、スピードが要求される中、時間をかけて独自の経営スタイルを構築する旧来のやり方だと衰退していく一方であります。

よって、今回の特別授業では、私たちタナベ経営が60年の歴史の中で積み重ねてきたあらゆる企業のコンサルティングを通して得た知見をお伝えしていきます。それを知識として習得して頂き、それを基に仕事の実践に活かして頂ければと思います。

農場経営で必要な4つのポイントとは?

この紙面講義で経営のノウハウを吸収し、農場経営に効率よく活かしていただければと思います。学ぶべき大切なポイントは、次の4点です。

POINT1
『世の為、ヒトの為』のビジョンマネジメント

これは、今行っている事業が何の為にしているのかを明確にすることです。自分自身に問いかけしてみてください。

どうでしょう?これらに、自分が納得のいく答えが見いだせれば合格です。
しかし、大半の経営者・・・特に2代目、3代目は、答えを見いだせない場合が多いのです。ビジョンが見出せない仕事はやらされ感が強くなり、勤続年数が増すにつれて仕事に対するマンネリ化が生じ、いずれは崩壊の一途をたどるのです。

それでは、部下を持つ身、またその部下の家族を養っていく身である責任が果たせなくもなるのです。もし、そうなれば経営者失格です。そうならない為に今、答えがない状況でも、答えを見つけ出すポイントを習得すれば答えは誰でも見つけ出せます。

また、答えを見つけ出せれば、自分自身の経営者としてのビジョンも構築できてくるのです。大切なのはビジョンを構築する際にはそれを達成する期限も同時に設定しいくこと。そうするとやるべき行動がどんどん見えてきます。

なんだかウキウキしてきませんか?経営者がウキウキすると組織が自然と活性化し、明るい風土が保たれた状態になります。即ち、善循環のスパイラルに入っていけるのです。

POINT2
組織・人材マネジメント

次に組織・人財マネジメントです。これは、簡単に言うと部下を知る!という事です。部下、一人ひとりがどんな性格で、強みは何なのか?弱みは何なのか?を知るという事です。一人ひとりの特性を把握して、その状況に合わせた付き合い方をしていく事が経営者にとって非常に大切です。

しかし、現在、集団で生活する事が苦手な時代に入っています。集団生活に慣れている経営者が、自分のやり方で経営していると若手人財は育っていかない時代になっているのです。これは多くの企業が今ぶつかっている壁でもあります。

「個」と向き合う人財マネジメントを取り入れている所は組織・人財が活性化して明るい状態が保たれるのです。先ほども記載しましたが、その基礎となるのが社員一人ひとりを知る事で、組織・人財マネジメントを勘ではなく、理論に基づいた仕組みとして取り入れた状態を企業側が作っていかねばならないとも言えます。

つまり『それが彼の性格だから~』とか『そういう人間だと思わなかった!』とか『飲み込みが遅いから~』とか『自主性に期待する~』とか『現在の教育体制が悪いんだ!』とか『育った環境が~』なんて言い訳は通用しないという事です。

今挙げた様な一人ひとりの人財に企業側が対応しなくてはならない時代になったのです。でもそれは、経験しなくては、難しい事であります。では、経験する時間があるか?というと、答えは『ない』でしょう。それを、経験済みの事例を多々知る事によって自分達の組織に落とし込み仕組み化していけば良いのです。

POINT3
カネに関するマネジメント

次に大切なのは企業のお財布管理です。

いくら「ビジョンマネジメント」「組織・人材マネジメント」ができたからと言って、お金が無ければ何もできないのも経営の難しい所であります。

カネの基本は売上です。その売上が、お客様に対して価値があるものであれば、利益が確保され、価値の無いものであれば利益が得られません。

前向きに考えて、価値のあるものを売り上げたと仮定します。そうすると自ずと利益が確保され、その利益を活用して自由に企業価値を高める為にカネを利用できます。

その利益を稼ぐ為に社内の改善・改革が必要なのか、そもそも売ろうとしているものの価値を開発によって確立していくのか企業判断が必要になってきます。その判断の基礎になるのがカネのコントロールになります。畜産業に関しては、それにプラスして設備投資が絡んできます。

設備投資ができる、できないは、やはり利益がなければ判断できないのです。銀行からお金を借りるにしても、利益が常に確保されている企業といない企業では借りる時に金利が違います。金利が高い企業は、銀行が利益の出せない企業だと判断した結果なのです。

私が経験したコンサル事例ですが、売上が低迷し続けている酪農業が設備投資の為の融資を受けられなかったという内容です。

ここは、創業社長で数字に疎い方でした。売上が減ってきているのは感じていたが、何かあれば農協からの融資を受けられると高をくくっていました。しかし、気づくと3年連続の赤字でした。経営学を学んでいればこの状態では、融資を簡単に受けれる状況でありません。

ある時、搾乳機のオートメーション化をしたく設備投資に融資が必要になり、農協に相談しましたが赤字続きであるが故、その後の改善内容も明確でないことで融資が受けれなかったのです。

その後、現状通り従業員がいなければ搾乳できない状況にもかかわらず肝心の従業員が辞めてしまった事で経営が立ち行かなくなり大手に農場を買ってもらう事になった(廃業)ということです。ここでのポイントは、経営改善の対策を打っていれば融資を受けれたということです。

POINT4
事業計画構築

最後に、『事業計画』の作り方を知っているかどうかは非常に重要なポイントになります。

事業計画は、社員や一緒に働いている家族に対して安心感を与える事ができるだけでなく、融資を受ける時に必要となります。特に、経営トップが企業をどうしていきたいか?を書面に表現するのが大切なのです。それには、最低限記載しなければならない事があります。

また、ビジョンを掲げる大切さとビジョンを構築する創造力を持たなければいけない事も感じ取れることでしょう。

この紙面講義では事業計画をどうつくればいいか、その基礎を知っていただけるように授業していきます。

事業計画が構築できる企業とできない企業では、その先発展するかしないかは明確であります。創業者は、勘で行う経営でOK!しかし、2代目以降はやはり事業計画を念入りに作成して、論理的に経営をしていく事が大切なのです。

さて、初回から飛ばし気味で一方的に私の方からお話しましたが、困っていることやわからないこと、ご意見ご感想はこちらまで声をお寄せください。ご質問については、「どっこいしょニッポン」のfacebookページでピックアップしながら随時お答えしていきます。

次回からの講義では、今回挙げた4つのポイントをそれぞれ深掘りながら解説していきます。

“畜産の聖地”帯広で学び、
本格的な経営学を農場経営に取り入れませんか?

「今の農場経営に満足していない」、「やる気はあるが、経営ビジョンが曖昧でどのように良くすれば良いか分からない」・・・。そんな悩みを抱える経営者や、経営幹幹部の方々を対象に「次世代リーダー育成塾」を開催します。
期間は2019年10月から6ヶ月。全6回。毎月、帯広に志を同じくする仲間が集い、課題を共有しながら、切磋琢磨しながら、これからの畜産をリードしていく経営者へと駆け登ってくださ

◯お申込みについて

インターネットでのお申し込み、お電話でのお申し込みを受け付けています
メール窓口:leader_ikusei@zenoaq.jp
電話窓口:024-945-2319

 

この記事を書いた人深澤 宏

タナベ経営コンサルタント

酪農、肥育農家向け経営学セミナー「次世代リーダー育成塾」塾長、タナベ経営コンサルタント。経営のあらゆる課題解決において実績をあげている。売上げアップ、利益アップ、赤字脱却、人材育成など幅広い成果を上げ続けており、様々な業種での経験を活かしたコンサルティングを武器とする。

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