どっこいしょニッポン・オリジナルLINEスタンプをリリースしました!
No.335
はたらく
「いでぼく」は、1960年に、現代表取締役・井出俊輔さんの祖父が拓いた牧場です。
祖父の代から牛舎の衛生管理に気を配り、良質な生乳を生産。「きれいな牧場からはおいしい牛乳が採れる」を哲学に経営してきたことで、高い乳質の評価得るようになり、酪農家の視察を多く受けました。
しかし、「きれいにしているね」「いい牧場」と声をかけられる一方で、「こんなにきれいにしても意味がない」という心ない声も。それは、大手メーカーに生乳を納品すれば他所の牧場の生乳と混ざるため、良質な生乳を生産しても意味がない、という意図を含んでいました。
それに対する反発心が起爆剤となり、「いでぼく」ブランドの牛乳を作る道を歩むことにしたのです。90年代、まだ「第6次産業」の言葉すらない頃でした。
最初は牛乳からスタートし、アイスクリーム、ヨーグルト、チーズなど、現在は幅広く乳製品を生産しています。搾乳したその日のうちに牛乳をはじめとした乳製品に加工し、一貫生産の強みでもある徹底したトレーサビリティを構築。しずおか農水産物認証制度も取得し、安心・安全の太鼓判を押されたことでも、消費者からの信頼を獲得しています。
また、「いでぼく」ブランドの認知度をもっと高めようと、高速道路のサービスエリアを中心に直営店を多数出店。「このお店のソフトクリームはおいしかったけれど、どこの牧場だろう?」と最終的に「いでぼく」本拠地の牧場に足を運んでもらいたいと考えてのことです。
「いでぼく」では牛舎を見学でき、アイスや乳製品を販売するショップ、ピザのおいしいカフェがあり、レジャースポットとしても整備しています。
「いでぼくでしか味わえないジェラートをはじめ、数々の限定品が揃うのはフラッグシップならでは。わざわざ来ていただくための価値はあります。手入れの行き届いた牛舎も見ていただいて、品質にこだわりをもって経営している牧場だからおいしいわけだ、という風につながればうれしいですね」と井出さんはおっしゃいます。
「今後の展望としては、2年越しの計画で新しいリゾート地を整備する事業を進めています。」と、井出さん。
「牛が世界一幸せだと感じられる牧場を作り、宿泊施設やレストランも設ける予定。少人数制のリザーブにし、ヨーグルトやチーズ作りの体験もできる、贅沢なアグリツーリズムを堪能してもらおうという構想を立てています。井出さんは「新しい六次産業のモデルとなり、地域の酪農の盛り上がりにもつなげていければ」と語ってくれました。