【Vol.5】今月も8日は母ちゃんと母牛に感謝!栗原新平さん、今月のレシピは?
No.313
たべる
那須高原の「森林ノ牧場」は、ホルスタインを飼う牧場が多い中、ジャージー牛のみ飼育しています。こだわるワケや、そのお乳から作る人気の乳製品をご紹介します。
ジャージー牛の乳量はホルスタインの半分ほど。素人には量が多いほうがよいように思えますが、納得の理由がありました。
①一番の理由は放牧しやすさ。小柄なジャージー牛は体が大きいホルスタインより放牧による負担が少なく、管理もしやすい。
②ジャージー牛のお乳は乳脂肪や乳タンパク質を豊富に含み、味は濃厚。
③放牧風景を大きな特徴としている森林ノ牧場にとって見た目のかわいさは重要。
かわいいジャージー牛にふれあうことで酪農にもっと関心を持ってもらいたい。
こうした理由からジャージー牛にこだわり、放牧飼育することでその特性を最大限引き出そうとしているのです。
現在の飼育数は成牛15頭、子牛と育成牛約10頭。その全てに、なんと愛称が付いています。それだけ愛着を持って育てているということでしょう。
取材中、代表の山川さんが「さくら〜」と呼ぶと嬉しそうに寄ってきました。お乳を搾るときも、名前を呼ぶと「私?」という顔で搾乳場に入ってくるそうです。
さまざまな乳製品を独自に作り販売していることもこの牧場の大きな特徴です。代表作は、ぽっちゃりとしたビンに入った「森林ノ牛乳」。
早速いただいてみるとー。濃厚なのに後味さっぱり!ふだん飲んでいる牛乳と味わいがまるで違います。それは低温殺菌(63℃、30分)で製造するため、ジャージー牛のお乳の風味がそのまま生かされているからだそう。
「旨さというのは個々人の感覚なので何ともいえませんが、うちの牛乳は肉の焼き方に例えるとしっかり焼くウェルダンではなくレアの状態。より生乳の風味に近く、味の変化が少ないように作っています。」と山川さん。
また、牧場内にはオシャレなカフェがあります。牛乳をはじめソフトクリーム、アイス、スイーツなどなど森林の美味がいろいろ楽しめます。「搾るヨーグルト」をいただきましたが、これも濃厚×すっきり。ほかにはない味わいにリピーターが多いというのも納得です。
ランチに登場するミートソースやビーフシチューにも注目。乳牛の役目を終えたジャージー牛のお肉を使い、牛の命をまっとうさせたいという想いから生まれたもの。
ミートソースは販売もしています。
カフェ営業時間:10時〜16時(ランチ11時〜14時) 定休日:木・金
*森林ノ牧場の商品は通信販売で購入できます。
一度は行ってみたいカフェに挙げられる「café&Meal MUJI」。ここのメニューに、森林ノ牧場の乳製品が使われているのです。根強い人気のコーヒーゼリーパフェや、昔懐かしいクリームソーダにトッピングされているソフトクリームは、森林ノ牧場のジャージー牛乳がベース。さわやかさが大好評のヨーグルトドリンクも森林ノ牧場産の100%。
ジャージー牛へのこだわりがMUJIのコンセプトに合っていたということですね。オシャレなカフェで、森林の恵みをぜひ味わってみてください。