スタッフの8割が女性!女性だからこそできる愛情深い養豚とは | どっこいしょニッポン

スタッフの8割が女性!女性だからこそできる愛情深い養豚とは

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40年以上にわたり良質な豚肉を生産している、山形県のピッグファーム室岡。

そんなピッグファーム室岡は、なんと従業員の8割が女性。

女性ならではの細やかな配慮により、豚にストレスをかけない環境の下で、美味しく柔らかな肉質の豚を育てられているとのこと。

 

女性スタッフのきめ細かなケアと深い愛情が、肉質に現れる

ピッグファーム室岡の豚

近年、アニマルウェルフェアつまり「家畜福祉」という考え方がグローバルスタンダード化し、畜産業界では、家畜の尊厳に配慮した飼育環境を整え、ストレスを軽減することが重んじられてきています。

ピッグファーム室岡では、豚の飼育を女性に任せることで、豚をやさしく愛情深く育てることに注力しています。

きめ細かな管理・豚を育てるときの愛情のかけ方は、やはり女性と男性では違いがあります。」と、室岡社長。

例えば、出荷時に力任せに出荷しようとすると、豚はストレスで興奮が高まり、体温も上昇して肉質に影響が出てしまいます。しかし、女性が穏やかに声をかけながら優しく誘導することで、豚はストレスを感じずに素直に動くようになります。そして、それが肉質の良さにもつながるのです。

ピッグファーム室岡の豚

また、飼育をする上で一番神経を使うのは衛生管理だと、室岡社長はいいます。

「清潔な豚舎づくりは健康な豚を育てるための必須条件です。農場へ入場する際は必ずシャワーを行い、清掃・消毒し、徹底した衛生管理をしています。常に厳しい目と心配りで豚舎を清潔に保ちつづけるには、女性の細やかさが活きてきます。」

こうして豚舎を常に清潔にして洗浄・消毒を繰り返すこともまた愛情であり、それが病気の対策につながっているとのこと。

 

実は養豚は女性に向いている仕事!?さまざまな場面で女性の活躍が期待される

ピッグファーム室岡の室岡社長

「力仕事が多く男性向きの仕事だと思われがちですが、実は養豚は女性に向いている仕事なのではないかと思います。」と、室岡社長はいいます。

ここまでご紹介した豚の飼養についてだけでなく、近年関心が高まっている食育の場面においても、女性の力が必要だと室岡社長。

「子どもたちへの食育では、畜産という仕事や“肉を食べるとはどういうことか”について、わかりやすく、やさしく教えることが求められています。そういった場面でも女性は活躍しやすいのではないでしょうか。」

このような女性ならではの優しさや細やかさは、豚肉の販売促進でも期待されます

「うちの豚肉は、安心・安全にこだわり、美味しさを徹底的に追求しています。スーパーなどで豚肉を主に購入する主婦層に対してその魅力を訴求するのは、やはり同じ女性の方が向いているのではないかと思います。」
 
 

女性が働きやすい職場環境を目指して

ピッグファーム室岡のスタッフさん
このように、女性が多数活躍するピッグファーム室岡。

室岡社長は、女性スタッフが働きやすい職場環境づくりにも注力しています。

「月に2〜3回ミーティングを開き、全農場のスタッフと意思の疎通を図っています。養豚に関する知識を深めるのはもちろん、職場環境の改善や働き方に関する意見を聞いたりもしています。」

女性スタッフがやる気を出せる環境・仕事に満足できるような職場環境をつくるために、女性同士の話し合いの場を設けることもあるとのこと。

「女性にしかわからない悩みというのは必ずあるはずです。その解消には、女性同士で意見を共有したり、先輩スタッフからアドバイスをしてもらったりすることもあります。そのうえで、女性たちを全力でバックアップできるように努めています。」

また、最近の傾向として、非農家出身の女性スタッフの数が増えているとのこと

「これまで養豚に携わったことのない人には、まずは豚を育てる面白さや楽しさを感じてもらうことが大切です。先輩の女性スタッフたちがやりがいを持って働いてくれているので、その背中を見て、養豚の魅力や楽しさ・やりがいが伝わっているのではないでしょうか。」と、室岡社長はいいます。

 

今後ますます女性の躍進が期待される畜産業界。

ピッグファーム室岡の女性スタッフの活躍に、期待が高まります。

ピッグファーム室岡の女性スタッフ

▶ピッグファーム室岡のその他の記事はこちらから

ピッグファーム室岡

http://www.dewa.or.jp/~pfm-ms/

  • 営業時間:ー
  • TEL:0238-43-5655
  • 定休日:ー
  • アクセス:〒999-2253 山形県南陽市宮崎527

●養豚業 母豚1,000頭 総飼育数 13,000頭

この記事を書いた人中村 恵二(なかむらけいじ)

昭和29年山形県生まれ。法政大学経済学部卒業。地方私鉄バス会社に勤務のあと、ライター・編集者として独立。観光や介護などホスピタリティビジネス関連を中心に、農業・食品・外食など、広いジャンルでの業界研究に取り組んでいる。主な著書に、『最新旅行業界の動向とカラクリがよ〜くわかる本』『最新農業のしくみがよ〜くわかる本』(いずれも秀和システム刊)、宝島ムックなどがある。

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