牛のエキスパート“和牛の匠”制度を導入。うしちゃんファームの社員育成プログラムとは? | どっこいしょニッポン

牛のエキスパート“和牛の匠”制度を導入。うしちゃんファームの社員育成プログラムとは?

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東北各地に肥育牧場を持ち、20種類という自社ブランドの和牛を育てるうしちゃんファーム。
アメリカ・台湾・ベトナムなど、海外でもうしちゃんファームのブランド牛が流通しており、グローバルに展開する大規模な牧場です。

そんな、うしちゃんファームの肥育を支えるのが“和牛の匠”と呼ばれるエキスパートたち。
大量生産と味の追求を実現する、うしちゃんファームの社員育成プログラム、そして“和牛の匠”という制度について、うしちゃんファーム執行役員 部長の大和田さんに詳しく伺いました。

 

社員を育てるうしちゃんファームの「和牛職人匠証書」とは?

うしちゃんファームの女性社員

▲うしちゃんセンター石巻で働く、数少ない匠の1人

現在、うしちゃんファームの社員数は、飲食事業や建設事業などのグループ会社も含めて約150名。
そのうち牛に直接携わっているのはうしちゃんファームの本体で働く40~50名ほど。
そして、このなかで匠の資格を持っているのは、社長クラスを除いた現場のスタッフだとわずか5人しかいません。
匠になるために必要なのは、以下の7項目を満たした人のみ。

 

・牛の飼養管理を1人でできる

・業務管理すべてをできる

・5年以上の経験者である

・出荷適齢期の牛を見極めることができる

・和牛の系統を50種類以上理解し話すことができる

・牛の気持ちを理解することができる

・農作業機の資格を持ちすべての作業を安全にできる

 

これらの条件をクリアし、さらにレベルアップできそうな社員には、匠認定に必要な筆記試験を受けてもらうとのこと。その結果や日頃の現場での働きを見た社長や重役など他の匠認定者からOKの判断がでれば、それではじめて匠の認定が受けられるそうです。

うしちゃんファームの牛

「牛の気持ちを理解できて、牛と喋れるレベルじゃないと、匠にはなれません」と、大和田さん。

匠たちは、さながら牛のライフパートナー、専属のトレーナーのような存在。

うしちゃんファームの女性社員

わずか5名しかいない匠のうちの1人、女性社員さんも、

「牛が具合悪いというのは、表情を見ればわかりますね。ここで働いて毎日牛と顔を合わせて仕事しているなかで学びました。」と、話してくれました。

 

 匠の制度で、飼養管理の安定と社員の向上を図る

うしちゃんファーム作業風景

匠のプログラムを始めたのは、現在の社長。
この制度を設けたいちばん目的は、飼養管理の安定のため。

 「いちばんの理由は、牛の事故が怖いということですね。牛がだめになったら、マイナスになっちゃいますから。牛が病気で倒れることだけはまず避けないといけません。安定した供給のためには、こういった制度を設けて牛に精通したスタッフを揃えることが絶対に必要です。“牛いっぱい倒れちゃったので今月はごめんなさい”ってわけにはいかないですからね。」

また、社員の技術や知識を引き上げることも、この制度を設けた理由です。

うしちゃんファーム大和田さん

「経験も積まないといけないし、勉強もしないと匠にはなれません。牛の管理はもちろん、機械にも乗れないといけません。簡単ではないですが、匠になった社員には、例えば具合の悪い牛への対処のような責任のある判断を本人の裁量で行ってもらっています。」

 

社員のモチベーションを上げる組織システムづくり

うしちゃんファームの牛舎

このように、うしちゃんファームでは、向上心を持って仕事に取り組む人がきちんと認められ、上にいけるシステムができている組織です。10年20年と、向上心を持って仕事に取り組める環境があります。

うしちゃんファーム作業する女性従業員

うしちゃんファーム餌を運ぶ女性従業員

うしちゃんファーム石巻の女性従業員

▲うしちゃんセンター石巻で働くのは女性スタッフのみ。全体の機械化を進めることで、力仕事などを削減し女性のみの農場を実現

 

「牛のことがちゃんとわかっている人にはそれだけの対価を払う。給与面などの待遇ももちろん良くなります。こういうシステムがあるので、社員のモチベーションも上がるのではないでしょうか」

また、さまざまな業務が機械化されているのも、うしちゃんファームの特徴のひとつ。働きやすさへの工夫も怠りません。

 

うしちゃんファーム牛舎

▲床をあえて斜めにして、堆肥が自動的に溝に落ちる仕組み。それをベルトコンベアで外に運ぶ

うちの牛舎や設備なんかは農場というより工場のように見えるかもしれません。でも、そこにいるのは、牛と会話できるほどに牛のことを理解した、匠を始めとするスタッフたち。彼らが常に目を光らせて牛を見て、牛のパートナーとして仕事をしてくれています。また農場というと女性にとっては働きにくいイメージがあるかもしれませんが、うしちゃんセンター石巻の従業員はすべて女性です。機械化を進めることで、女性が安心して活躍できる仕事場となっています

 

うしちゃんファーム従業員のみなさん

 

設備は工場、思いは牛飼い。
優れた社員育成プログラムで育ったスタッフたちが、うしちゃんファームの明日を担います。

 

うしちゃんファーム女性従業員のみなさん

 

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うしちゃんファーム

http://www.ushichan.jp

  • 営業時間:
  • TEL:TEL:0225-98-8829  FAX:0225-98-8929
  • 定休日:
  • アクセス:〒987-1221 宮城県石巻市須江字畳石前1-11

この記事を書いた人児島宏明

株式会社PLAN-B所属のライター。
ジャンルを問わず、さまざまなメディアで原稿を執筆。
現在は、“大人の”堀江を今よりもっと楽しむWEBマガジン「HORIEstyle」の運営に携わり、
解析・企画・撮影など、メディアプランナーとして修行中。
マウンテンバイクにまたがり、野山を駆け巡るのが趣味。

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