一生勉強。名医になっても学ぶことをやめない磯動物病院の院長から、原田先生が学んだこと | どっこいしょニッポン

一生勉強。名医になっても学ぶことをやめない磯動物病院の院長から、原田先生が学んだこと

No.141

はたらく

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医大を卒業後、東京の小動物を専門に扱う病院で獣医師として勤務した原田先生。「小動物と産業動物のどちらも診られるようになりたい」と考えていたところ、運命に導かれるかのように知人から磯日出夫医院長を紹介され、2012年から磯動物病院で働くようになりました。

 

磯院長との運命的な出会い

牛を診察する磯院長と原田先生

「医大生の頃から磯動物病院の存在は知っていました。院長は産業動物の名医として学会でも有名で、産業動物のことを勉強するなら磯動物病院に行きたいという思いはありました。そして、小動物の病院を辞めるとき、大学で同期だった医師に産業動物を扱う病院で働き口がないかと相談すると、なんと磯動物病院を紹介されたんです。それから間もなく磯動物病院で獣医師としてお世話になることになりました。」

磯院長に聞くと、この頃ちょうど磯動物病院でも獣医を探していたのだそう。まさに運命の出会いです。

 

五感を研ぎ澄ませる、産業動物の診察

牛の様子を見る原田先生

磯動物病院で初めて牛を診療した原田先生。最初は小動物との違いに戸惑ったといいます。

「小動物の診療は、基本的に病院で行うので、医療設備も揃っていますし、他の先生に相談もできます。一方、牛などの産業動物の診療では医師が農場に行くので、機器は車に積める限られたものしか使えず、なおかつ現場では他に助けを求められる医師もいません。毎回診療は、牛との“個人戦”に挑むような感覚で、緊張感はありますね。そして、機器を頼りにするのではなく、目で見て、嗅いで、触って、聞いてと、自分の五感をフルに使います。そのときに牛の年齢や能力から今後の生産性を考えて、たとえ治せる症状でも治療せずにあきらめると判断をすることも、産業動物の獣医師にとっては必要です。小動物と同じようにどの子も助けたいという気持ちがある一方、産業動物は農家さんの「家族」ではなく、経済を支える「財産」なので、治療にかけられる金額には限度があるんです。」

牛舎の牛

横たわる牛

日々ジレンマを感じながらも牛たちと向き合う原田先生は、磯院長から多くのことを学んだそうです。

牛の様子を見る磯院長

パソコンに向かう磯院長

「院長のすごいところは、現場での直感と、判断までのスピード。私を含め他の医師とはこれまでに診てきた数が違うので、その判断がとても洗練されていて、的確です。しかも、経験が豊富なだけではなく、今でも学会にも顔を出し、定期的に発表するなど、勉強を続ける姿勢は本当に尊敬します。あのバイタリティは一体どこから来るのか…。また、親子ほど年の離れた私の意見も同じ目線で聞き、反映してくれる姿勢も素晴らしいと思っています。」

 

「動物を通して、結局その先の人間と関わっている」

牛の診療を行う原田先生

最後に、原田先生に仕事のやりがいを聞いてみました。

「大変なことも多いですが、例えば夜に『牛の様子がおかしい』と農家さんから呼ばれて診療に向かい、『先生がいたから助かったよ』と言われたりすると、それだけで日頃の苦労も吹き飛びます。僕らは動物を通して、結局その先の人間と関わっていると思うんです。飼い主さんや農家さんから安心して動物の命を預けてもらえるように、診療の技術をさらに向上させるのはもちろんのこと、丁寧に説明することも大切にしていきたいです。」

磯動物病院のお三方

日々悩みながらも動物たちと真摯に向き合う原田先生に瞳には、日本における獣医学の未来を感じました。

磯院長と原田先生

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磯動物病院

http://www.vc-iso.co.jp/

  • 営業時間:平日:9:00~12:00   16:00~19:00
  • TEL:0287-65-1138
  • 定休日:祝祭日
  • アクセス:〒329-3152 栃木県那須塩原市島方451‐14

この記事を書いた人下條信吾

長野県信州安曇野出身・東京立川市在住のフリーライター。カメラマン・ミュージシャン・作詞家など、多方面で活動中。 牧場の匂いを嗅ぐと、祖父が豚と鶏を育てていた頃の、幼い日の記憶が蘇ります。 http://www.karali.info/

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