社風を変えた、HACCP流の教育術!? | どっこいしょニッポン

社風を変えた、HACCP流の教育術!?

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うずらのふ化から育成、スイーツや加工品作り、販売まで一貫して自社で行っている「株式会社室蘭うずら園」。代表の三浦忠雄さんは平成20年に会社の経営を引き継いでから、人の教育にも力を入れています。その手法とは?

 

怒鳴り声が飛び交う職場の雰囲気に危機感を覚えて

株式会社室蘭うずら園の作業風景

「僕が会社を引き継いだ時点では、スタッフは職人肌というか何というか…。とにかく怒鳴り声が飛び交っているような職場だったんです。新人が入っても、先輩に萎縮してしまってすぐに辞めてしまったり、僕が“あまり怒らないで”とお願いしても“性格は変えられません”とつっけんどんに返されたり」

社風を変えないと人は育たず、会社も大きくならない。危機感を覚えた三浦さんはただちにアクションを起こしました。

「僕は前職のホクレンに勤めている時、HACCP(ハサップ)にまつわる業務を担当し、6年で6社の認証取得をサポートしました。HACCPというと衛生面だけをイメージしがちですが、実は従業員教育も学ぶべきフィールドの一つ。その経験を生かそうと考えました」

 

HACCP流の教育スタイルで人員が拡大

株式会社室蘭うずら園の三浦さん

「失敗して怒るだけでは成長につながりません。ミスが起きた原因は何か、どのように対策するのか、誘導して考えさせるような教育スタイルをとるようにしました。すると、間違えやすい工程に対し、スタッフはチェック表を自分たちで作成し、複数の目で確認するようになったんです」

さらに、病欠ややむを得ない退職による穴をカバーできるよう、一人ひとりの業務領域を少しずつ広げたとか。おかげで不測の事態が起きてもスタッフの負担が少なく、生産現場が滞ることもなくなりました。職場の雰囲気は目に見えて良くなり、初めは3名だった従業員が今や24名。室蘭の雇用を生み出すことにも貢献しています。

株式会社室蘭うずら園のスタッフ

「社員の年齢層はこうした業種にしては若く、半数近くが20代で定着率も悪くありません。当社では生産や加工だけでなく商品の販売も自分たちが行います。自らが手がけた製品が地元だけでなく、道外からも高い評価を得ていることが仕事のやりがいになっているのではないでしょうか」

笑顔の室蘭うずら園のスタッフ

室蘭うずら園のスタッフたち

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株式会社室蘭うずら園

http://www.uzura.co.jp/

  • 営業時間:9:00~17:00 (直売所営業時間:10:00~16:00)
  • TEL:0143-55-6677
  • 定休日:年中無休
  • アクセス:北海道室蘭市石川町282-5

この記事を書いた人有限会社シーズ

北海道札幌市で、取材編集やデザインワークに取り組むプロダクション。

インタビューやルポから、各種誌面・webサイトの企画制作などのオシゴトをアレコレと。近々、酒場にまつわる下世話なハナシをまとめた『サカバナ』という本を出版する予定。お買い求めいただいた方から「なにこれ?」と評されること、必至であります。

有限会社シーズ http://www.cs-sapporo.com/

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