地域、人とともに歩む、育成・教育ファーム「福田牧場」 | どっこいしょニッポン

地域、人とともに歩む、育成・教育ファーム「福田牧場」

このページを印刷する

福島県の会津美里町にある福田牧場は、新規就農者などを受け入れる“教育ファーム”として、次世代農家の育成に力を入れています。そこには、地域と密接に関わって暮らす酪農家ならではの想いがありました。

 

「指導農業士」として次世代酪農家を目指す学生たちを支援

牧場の研修生と牛

代表の福田正幸さんと奥様の祐子さんが夫婦で営む福田牧場。教育ファームをスタートしたきっかけは、正幸さんが青年農業士の時代にこれからの酪農家を目指す学生たちを受け入れる活動を始めたことからでした。

その後、祐子さんも各都道府県の知事から認定される「指導農業士」となり、正幸さんと二人三脚で新規就農者などの育成にあたり指導的な役割を果たしています。主に行なっているのは、中学生や高校生の職場体験と、農業センター短大生の研修の受け入れ。「初めて牛を目にする学生さんたちの新鮮な反応が面白い」とおふたりは言います。

福田牧場のおふたり

「牧場に来て誰もがまず驚くのが、牛の大きさ。次に驚くのが、搾乳体験をした時のおっぱいの暖かさです。それともう一つビックリされるのが、朝が早いこと。(笑)他の業種の職場体験はだいたい朝の9時集合ですが、うちは7時にはじめて9時に終わりますから。そんな生活スタイルも含めて体験してほしいですね。」

 

取材時、実際に研修をしていた短大生の小柴大地さん(18歳)がこちらでの貴重な体験と、これからの夢を語ってくれました。

研修中の小柴さん

「一番印象に残っているのが、子牛の出産です。たまたま生まれる瞬間に立ち会うことができました。しかも、双子で一頭が逆子というとても珍しいケース…。正幸さんと2人で子牛の足を引っ張り出して、無事に生まれました!あれは一生忘れられない貴重な体験になりました。僕もいつか、自分の牧場をもてるように頑張りたいです。」

福田牧場の子牛

ちなみにこちらが、大地さんが出産介助をして産まれた子牛。触れ合う大地さんの優しい瞳からは、牛への愛情が伝わってきます。

子牛と研修生の小柴さん

 

地域への恩返しを胸に。「酪農のことをもっともっと知ってほしい」

広大な自然と牧場風景

福田さんご夫妻は、育成という取り組み以外にも、障害者施設の方を週に2回受け入れたり、幼稚園の子どもたちにお絵描きの授業で牛舎を解放したりと、さまざまな取り組みを行なっています。「どうしてそこまで人のために?」という取材陣の質問に、2人はゆっくりと考えて、こう語りました。

酪農について語る福田さん

「新しい酪農家を育てたいという想いはもちろんありますが、根本にあるのは、『酪農のことをもっと知ってほしい』という気持ちかもしれません。酪農という仕事は、臭いや牛の鳴き声などを伴うので、周囲との関係がとても大切。うちは親の代からそういった状況のなかで生活してきました。これからも、さまざまな活動を通して地域へ恩返しをしながら、酪農の素晴らしさや楽しさをできるだけたくさんの人に伝えていきたいです。」

福田牧場の重機

そんな地域に深く根付いた福田牧場さんは、近所の小学生から“デートの待ち合わせ場所”としても使われているのだそう。(笑)

 

合言葉は「牛のところで会お♪」。

子どもたちは、牛の可愛さだけでなく、福田さんご夫婦の安心する笑顔に惹かれているのでしょう。

福田牧場の牛舎と牛

▶福田牧場のその他の記事はこちらから

 

福田牧場

なし

  • 営業時間:要問合せ
  • TEL:0242-54-3184
  • 定休日:要問合せ
  • アクセス:福島県大沼郡会津美里町荻窪字中丸14

この記事を書いた人下條信吾

長野県信州安曇野出身・東京立川市在住のフリーライター。カメラマン・ミュージシャン・作詞家など、多方面で活動中。 牧場の匂いを嗅ぐと、祖父が豚と鶏を育てていた頃の、幼い日の記憶が蘇ります。 http://www.karali.info/

この記事が気に入ったら
いいねしよう!

新着記事をfacebookでお届けします

関連記事